女性タレントが結婚後、いわゆる“ママタレ”として活動を始めるケースは少なくない。先日、小倉優子(30)がレシピ本『小倉優子の毎日ほめられごはん』(講談社)を発売し、辻希美(26)は子供服ブランド「Saruru(サルル)」のプロデュースを発表したが、多くのタレントが料理や育児に関する本を出版したり、アパレル路線に進出している。
ママタレの中には派閥があるといわれ、最大勢力とされているのが神田うの(38)率いる「うの会」。メンバーはNHKの青山祐子アナ(40)、伊東美咲(36)、さらに倖田來未(31)、ほしのあき(36)、中西モナ(37)らも名を連ねており、いわばセレブ系だ。大沢あかね(28)と坂下千里子(37)を筆頭に、辻希美や藤本美貴(28)、MEGUMI(32)や山口もえ(36)などは庶民派を売りにしているが、それらを束ねているのが千秋(42)だという。また、東原亜希(31)、紗栄子(27)、住谷杏奈(30)などのグループも新興勢力として存在しているようだ。
ママタレ界一のビジネスセンスを誇るといわれるのが、千秋。2004年に立ち上げた子ども服ブランド「リボンキャスケット」が年商50億円とも伝えられるが、昨年2月からはアメリカでアクセサリー販売サイト「ラブストーン」を展開。1日に200万円以上の儲けを出しているともささやかれるなど好調だ。また、コミュニティサイト「アメーバピグ」でキャラクターデザインやアイテムのプロデュースも務めており、多方面で活躍している。
そんな中、うのが千秋の陰口を叩いてると、現在発売中の「週刊文春」(文藝春秋)が伝えている。大ヒットしているラブストーンは1カ月で数千万円もの売上があり、事務所はノータッチのためマージンも取られずにかなり儲かっているという。芸能人の友達が多い千秋は、共演者や知人にラブストーンの商品を売り込み、その様子をお互いのブログで紹介することで宣伝しているが、そんなやり方に、うのが「いやらしい」とチクリ。「楽屋でも売りつけようとするらしい」「意地汚いわね」と、陰口を叩いているようだ。
ラブストーンのホームページには千秋が担当する商品紹介ページがあり、「しょこたんもお気に入りの一品」「矢井田瞳ちゃんも手島優ちゃんも持ってる」など、確かに有名人の着用をアピールするような記述が多い。そういった手法が、うのの気分を害したのだろうか。
「うのは以前にも、紗栄子や東原らのブログについて『品がない』とこき下ろしていましたから、とにかく何か口を挟みたい性分なのでは。特に今は離婚騒動でイライラしているでしょうからね。うのもストッキングや下着などを手がけた自身のブランドで大儲けしていますが、香里奈がプロデュースしたウエディングドレス『サンクタ・カリナ』と新作発表会の日程が重なってしまったことでブチギレた”香里奈事変”など、傍若無人な振る舞いがたびたび話題になります。同じ実業家として、千秋のビジネスセンスはうのも認めざるを得ないのは確かでしょう」(芸能ライター)
うのは90年代からさまざまなメーカーと提携し、05年には推定5億円ともいわれる“パンスト御殿”を南青山に建てるほど、その稼ぎは有名だ。07年にはパチンコ産業の日拓グループ御曹司で代表取締役社長・西村拓郎氏と結婚。一部週刊誌では今年8月頃から夫婦関係が悪化し、離婚もささやかれているが、うのはそれを否定している。
「最近、うのはウエディング事業を手がけているのですが、本人が離婚してしまってはたらさすがに成立しませんからね。また、うのと西村氏は、結婚時に一方的に離婚を切りだしたり離婚の原因が浮気だった場合、莫大な慰謝料を請求されるという契約を交わしているともいわれており、それによって西村氏が躊躇しているようです。いずれにせよ、うののビジネスも年商100億円といわれているので、千秋よりも稼ぎがいいですよ」(同)
うのには「金持ち喧嘩せず」の姿勢を貫いてほしい気もするが、嫌味を言われるぐらい人気を集めている千秋の手腕も見事といえる。いっそのこと共闘し、ママタレ界の最強タッグを結成するのもアリ!?
(文=津本ひろとし)