昨今、日本初ぽっちゃりファッション誌「la farfa(ラ・ファーファ)」(ぶんか社)が創刊され、「やせたらクビ」のぽっちゃり系アイドルユニット『Chubbiness(チャビネス)』が結成されるなど、ふっくらした女性をポピュラーな存在にしようとする動きが活発になっている。「土偶アイドル」と呼ばれているグラビアアイドルの水樹たま(28)や、自身のぽっちゃり体型にまつわるライフスタイル本『ぽちゃモテ!』(宝島社)を発売した磯山さやか(30)は、この“ぽっちゃりブーム”によってメディアで見かける機会がグンと増えたのではないだろうか。
これには「ぽっちゃりとデブを一緒にするな」「デブを助長させる原因を作ることになる」など批判的な意見もあるが、デブ専の男性にとっては嬉しいことこの上ない現象であろう。そしてまた、あるぽっちゃり女子が今ネット上で話題になっている。
彼女の名前は、後藤聖菜。前述の「la farfa」の専属モデルで、女優としても活動しているという19歳だ。「la farfa」の特集記事から生まれた“マシュマロ女子”というぽっちゃりした女性のことを指す新しい名称を自ら名乗り、Twitterでは「後藤聖菜☆噂のマシュマロ女子(本人)」というアカウントを使い、本人であることをアピールしている。
この後藤について、ネット上では「豚じゃん」「出荷前女子」「本人がマシュマロ女子を自称しているのはヤバイ」「なんか晒しものみたいでかわいそう」というネガティブな声とともに、「前向きな姿勢に好感が持てる」「太ってるけどかわいい」という彼女を応援するコメントが見受けられる。
後藤のTwitterでは胸の谷間が見えるきわどいショットのほか、スッピンも投稿されており、彼女のさまざまな表情が見られる。また、自身がネット上に取り上げられていることに関して「こうやってネタにされてゆくのだとおもうとワクテカします」「(ネットで取り上げられて)ありがたすぎるほんとにありがたやありがたや」と感謝の気持ちをツイートしているというポジティブシンキングの持ち主だ。
そして過去のブログでは、「いつのまにやらこんなに丸く成長しました! でもわたしはいまのわたしが大好き!」「だっていまは一人のタレント、モデルとして扱われているから」「芸能活動しかやりたいことないし就職は絶対しない」とぽっちゃりである自分への自信と芸能人として生きる決意を表明している。
公式プロフィールにある75kgという体重は本人いわく「サバ読んでる」とのことだが、たしかにかわいらしい顔立ちをしているし、この強靭なメンタルは芸能界向きなのかもしれない。ただ、よく言われているように男性にとってのぽっちゃりと、女性にとってのぽっちゃりは大きな差異があることが多く、スリム体型の女性を支持する声はまだまだ根強い。いつの日か、ぽっちゃり女子がモテのスタンダードになる日は来るのだろうか。「やせたらもっとかわいいのに…」と言いたい気持ちをこらえて、彼女のこれからの活躍に期待したい。
(文=サ乙)