現在放送中の連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK)の後を受け、来年3月31日からスタートする『花子とアン』のヒロインを務める、女優の吉高由里子。出演シーンの収録は11月下旬からすでに始まっており、吉高は「これから始まる10ヶ月間はとても楽とはいえない期間になると思いますし、自分にとっての正念場だと思っています」と意気込みを語っていた。
また、朝ドラヒロインに決定した6月からクランクインまでの間、英語のレッスンや初めて時代ものを演じる準備に追われ「怖気づいて、引きこもりたくなるようだった」と振り返っていた吉高。同時に、「朝ドラに向けてのひと言を考えれば考えるほど、しゃべればしゃべるほど、泣きそうになる」と弱気なところものぞかせていた。
そんな吉高が、7日にTwitterで意味深な文章をツイート。「もう私の手の届かない所で私のイメージが形成されて誰かの中では完成されてる」とつぶやき、「気が遠くなる程好きになってくれてもいいけどさ吐き気する程嫌いになってくれてもいいけどさ貴方の中でもうどうにでもしてくれてもいいけどさ」「今私は何人いるんだろ」と、ジレンマともとれる心境を告白している。
これを受けてネット上では「まわりは気にしないでがんばってください」「吉高さんはこの世に一人!」と心配する声のほか「病んでるっぽいな」「メンヘラ臭がハンパない」と精神状態を不安視する声まで見られる。
吉高はこれまでにも、Twitterでポエムのようなつぶやきを見せたり、自作の絵を披露することがあった。ゆるい雰囲気や自由奔放なキャラクターも吉高の魅力だが、11月末に行われた「第5回 TAMA映画賞」の授賞式に出席した際には、「不思議ちゃんって言われたくない!」とコメント。自身のイメージが固定化されることに嫌悪感が高まっているのだろうか。
「以前、女優の二階堂ふみもTwitterで『そろそろサブカルとかこじらせっていう類のイメージを脱却したい』とツイートして話題になりましたが、カテゴライズされることで女優としての幅も狭めることになりかねませんからね。ただ、単純に朝ドラヒロインのプレッシャーが大きいというのも事実でしょう。ましてや、『あまちゃん』『ごちそうさん』と続く人気ドラマの後を受けてスタートするわけですからね。体力的にはまだまだ大丈夫でしょうが、朝ドラのヒロインに徐々に入り込み始めた今、精神的にはかなりお疲れなのかもしれません」(芸能ライター)
一部週刊誌では、『花子とアン』の平均視聴率が18%以上をマークするなど一定の成功を収めれば、吉高には15年放送予定の『細川ガラシャ』(仮)や16年放送予定の『勝海舟』(仮)のヒロインという“ご褒美”が用意されるとも伝えられた。NHKの朝ドラと大河のヒロインを連続して務めれば、一躍国民的女優となることは間違いないだろう。そういった“長期プラン”も、吉高の重荷になっているのかもしれない。
「女優としてすでに充分な実績のある吉高ですが、ここでさらに評価を高めれば、同年代の女優から頭ひとつ抜け出ることができ、その後の女優人生も盤石なものになる。そのため、一部では危機管理のために事務所から禁酒令が出されたとも言われています。吉高といえば、酒を飲んで『ねえ、いつセックスした?』『私は3日前にヤったけどね!』とエロトークを炸裂させていたという逸話があるほどの酒好きです。すでに禁酒が始まっているでしょうから、それもストレスになっているのではないでしょうか」(同)
以前には、『花子とアン』の台本の画像とともに「おらは向こう10ヶ月間ずっと花子ずら」と、その意気込みをつぶやいていた吉高。プレッシャーや禁酒など、さまざまなストレス要因があるのかもしれないが、それらを乗り越えて女優として一皮むけた姿を見せてほしいものだ。いずれにせよ、150万近いフォロワーを集める吉高のつぶやきは、今後さらに注目度を上げていきそうだ。
(文=津本ひろとし)