現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』。流行語大賞を生み出した国民的ドラマ『あまちゃん』の後番組であるため、スタート前は苦戦するのではないかという声も多かったが、放送後から視聴率はどんどん上がり、第9週(11月30日)までの平均視聴率は21.8%となっている。
『ごちそうさん』は、大正~昭和の東京と大阪を舞台に、食べることが大好きなヒロイン・め以子(杏)が、毎回心のこもった料理で周囲の人々を幸せにしていくという心温まるストーリーだ。その物語のおもしろさだけでなく、め以子の義理の妹・希子を演じている女優の高畑充希が「めちゃめちゃかわいい!」とネット上で話題になっている。
高畑充希は、1991年生まれの21歳。現在は都内の大学に通いながら芸能活動をしているという。05年にホリプロが主催した『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバック part2~屋上の天使』出演者オーディションで9621人の応募者の中から見事主演の座を勝ち取り、07年にはミュージカル『ピーターパン』に8代目ピーターパンとして主演、その後12年までピーターパンを演じていたという実力派だ。また、コブクロの小渕健太郎プロデュースで“みつき”名義で歌手としても活動している。10年には日本テレビ系のドラマ『Q10(キュート)』で元AKB48の前田敦子と共演し、それをきっかけに今でも親交が深い仲であるとのこと。
『ごちそうさん』では気弱で不器用な役柄を演じており、番組スタート直後はほとんど話しているシーンを見ることができなかったが、第35話で彼女が長めのセリフを発した時には、ネット上で「希子がしゃべったー!」とのコメントが飛び交ったことも。また、第53話で希子が「焼き氷の歌」を歌った際には、「感動して泣いた」「超歌うまいじゃん!」「め以子より希子の方がヒロインにふさわしい」など、彼女のミュージカル仕込みの歌唱力を絶賛する声が相次いだ。
希子を演じる彼女の姿は、たしかに誰もがキュンとしてしまいそうな、ちょっと儚げなかわいさがある。控えめで、しかし強い芯を持っているという役どころも、彼女の魅力を引き立てているのではないだろうか。そこにあのエモーショナルな歌声。見ている人の心にスッと入り込み、自然と惹きつけられそうになってしまう。
この高畑充希について、「能年玲奈は『あまちゃん』で無名の状態から一気にブレイクしたと言われていますが、実際には天野アキ役のイメージが強すぎて方向性に迷っている様子です。しかし、同じく『あまちゃん』に出ていた有村架純は、放送終了後から確実に露出が増えています。役柄のイメージがつき過ぎない、準主役がブレイクするという法則は、もしかしたら今回の『ごちそうさん』にも当てはまるかもしれませんね」と芸能関係者は語る。
あざとさがなく、かといって純粋すぎるわけでもない、彼女の嫌みのない自然な魅力。舞台や歌手活動で培った彼女のポテンシャルが開花する時が、いよいよ来るのかもしれない。
(文=サ乙)