マツコ・デラックスとナインティナイン・矢部浩之がMCを務め、毎週さまざまなキャラクターのゲストと“アウト”なトークを繰り広げる『アウト×デラックス』(フジテレビ系)。11月14日の放送回では、バイオリニストの高嶋ちさ子が出演した。高嶋は、「“悪魔の申し子”と呼ばれた女」として登場したが、出てくるや否や「確かに悪魔の申し子だ」とマツコを驚愕させていた。
それもそのはずで、以前からバラエティ番組などでその暴走・毒舌ぶりを見せつけている高嶋。実際に悪魔と呼ばれているのか聞かれると「過去の話です」としながらも、小学校の頃と留学中に「デビル」というあだ名をつけられていたと説明した。とにかく勝ち気で負けず嫌いだったという高嶋は、徒競走のときに汚い手を使って勝ったエピソードを披露。前を走る“しょうこちゃん”を抜かすために、100円を借りているわけでもないのに「しょうこちゃん! しょうこちゃん! 100円!!」と叫び、びっくりして振り向いた瞬間に抜き去ったという。
その後、母から“不良化防止策”としてバイオリンを与えられたという高嶋。中学時代は音楽科進学のために1日6~10時間は練習していたというが、そのために「中学3年間は悪行ができなかった」と悔やんでいた。イェール大学の大学院に留学した際には、兄から「お前が“院”がつくところに入る場合は、違う“院”だと思っていた」と言われたそうだ。
「高嶋の暴走キャラは、すでにバラエティではおなじみですからね。以前にはクイズ番組で休憩中にマイクをつけたまま『こんなつまんねー番組だと思わなかったよ』と言ってしまったことを明かしていました。『アウト×デラックス』では、このときのことを反省しているようでしたが、毒舌こそが高嶋の持ち味でもあります。一時はネットの声を気にしたこともあったようですが、今もブレないキャラはまさにタレント顔負けですよ。開始当初は『危険なのでは』という声もあったTwitterも頻繁に更新していますね」(芸能ライター)
高嶋の口の悪さは母ゆずりのようで、高嶋が男の子を生んだときには「これで女の悪魔の血が絶えた」と、高島家では非常に喜ばれたらしい。矢部から「(男性と)なかなか恋愛関係になれなかったんじゃないですか?」と尋ねられると「だって、男子全員バカだと思ってるから」と答えた高嶋。今でもそう思っているどころか「社会に出て余計思いました」という答えで、矢部とマツコを爆笑させていた。
最初のうちは、「どうしてこんなにバカな男ばっかり周りに来るんだろう」と思ってたという高嶋だが、「全体を見たら、全員バカだった」ということに気づいたという。自分がバカなことをわかっている男は利口だが「利口だと思ってる男が一番バカ」と言い、本人にも「大変申し訳ないけど、バカだから」と報告するらしい。
夫婦喧嘩についても、「これ以上やったら、家出て行かれちゃうかもしれない」と思うときがたびたびあるというが、高嶋がコンサートでバイオリンを弾いている姿を見ることで、夫はすべて水に流してくれるらしい。そんな夫婦間のエピソードは「バイオリンがあって本当よかったよね」「それなかったら、ただの暴れん坊だよ」とMC陣に呆れられていた。
「つまんねぇ番組!」という一件を「反省している」と言いながらも、「男はみんなバカ」とさらなる暴走を見せてくれた高嶋。本業であるバイオリンで一番になるのは「無理だもん、生まれ変わらない限り」と謙虚な姿勢を崩さないからこそ、暴走している姿とのギャップが生きてくるというもの。その歯切れのいい物言いは、今後もバラエティの場で重宝されそうだ。
(文=津本ひろとし)