脱税疑惑で10カ月もの間雲隠れしていたタレントの板東英二が10日、大阪市内のホテルで会見を行い、当初報道された「架空発注費」などの存在について全面否定した。カツラでは認められる“経費処理”を「植毛でも認められると思った」とバカげた釈明で笑いを誘いながら、ものの見事に難局を乗り切ったかに見られた。だが、その裏では完璧に「計算し尽された跡」がいくつも出てきているようだ。まず、10日の午後に報道陣が集められたのは東京ではなく大阪だった。
「これは、インターネットの芸能ニュースサイトを排除するためです。基本的に、デジタルの芸能媒体は東京を拠点にしているので、そういった媒体の取材が物理的に難しい地域をあえて選んだ。また、この日は新聞休刊日で翌日は一般紙が休み。スポーツ紙も駅売りとコンビニ売りしか出ないため、普段より報道の影響力は小さくなる。報道陣にはそういった思惑が見え見えだったんです。終了後には、半ば逃げ出す形で会場を後にしたため、報道陣が鬼の形相で厳しい質問をぶつける形になりました」(在阪テレビ局ワイドショースタッフ)
もう一つ、ウソがバレたのが釈明会見の時期についてだ。「僕にはプロ野球選手の血が流れている。シーズン中や日本シリーズ中に会見なんて開けなかった」と語ったが、これについては球界OBが憤りを露わにしてコメントした。
「実はこの日、小久保監督率いる野球日本代表は台湾で試合をやっていたんです。そんなことは、ずっと前からスケジュールが分かっているはずで、もっと待つことだってできた。なのに、野球界には迷惑をかけたくなかったという“野球界OBズラ”した発言。正直迷惑だし、もう球場にも来てほしくない。そう思っている球界関係者はけっこういると思いますよ」
さまざまな工作を行うも、結局はこのように芸能マスコミにすべて悟られてしまった板東。このままでは、彼が戻る場所はないままだ。