ローカルアイドルグループのメンバー・橋本環奈(14)がネットで大旋風を巻き起こしている。今月3日から4日にかけて、2ちゃんねるやTwitter、NAVERまとめなどで彼女の画像が拡散され「天使すぎる」「可愛すぎる」などと絶賛の嵐に。その人気はネットの枠を飛び出し、朝の情報番組でも取り上げられるなど大ブレイクを予感させている。だが、あまりにも急なシンデレラストーリーに「ステマ疑惑」も浮上しており、彼女の周辺は騒がしくなっているようだ。
一躍脚光を浴びた橋本は、福岡を拠点に活動するアイドルグループ「Rev.from DVL(レブ・フロム・ディー・ブイ・エル)」のメンバー。事務所も福岡の芸能プロダクションであり、完全に地域密着型のアイドルである。
だが、そんな彼女の運命はネットの書き込みによって一変する。2日に2ちゃんねるに立てられたスレッドを発端に、Twitterでライブ中の画像が拡散され、1万件以上のリツイートを記録した。さらにNAVERまとめの「【千年に一人の逸材】博多のローカルアイドルが、かわいすぎるとネットで大騒ぎ【橋本環奈ちゃん画像】」というページは、57万以上(8日現在)のアクセス数を叩きだしている。所属事務所のアクティブハカタの公式サイトにもアクセスが殺到し、一時サーバーがダウン。現在もつながりにくい状況が続いている。
「もともと一部のアイドルオタクの間では超美少女として知られた存在でしたが、福岡のアイドルということもあり、なかなか大勢の目に触れる機会がなかった。AKB48をはじめガチガチの“作られたアイドル”が多い中で、彼女のようなピュアさを感じさせる子は新鮮に映り、ブレイクにつながったのでは」(アイドルライター)
目の肥えたアイドルオタクたちを驚嘆させた彼女の勢いは止まる気配がなく、海を飛び越えて中国でも大人気に。日本に否定的な意見を書き込むことが多い中国ネットユーザーの間でも「かわいい」「AKBを超えた」と好意的に受け入れられている。また、6日には朝の情報番組『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)でも彼女の人気ぶりが紹介され、全国ネットデビューを果たしたことで知名度はさらに向上した。
だが、人気が出るほどうがった見方をされるようになるのが世の常。あまりに急すぎる人気の高まりに「ステマ」を疑う声が上がるようになった。一部ネット上では「そんなに言うほど可愛いか?」「電通とかの売り出し戦略では」などといった意見が書き込まれており、自然発生的な人気ではなかったのではないかと疑われている。その根拠としては、最初にネットに書き込まれたのが今月2日、話題になったのが同月3~4日にもかかわらず、わずか数日後にテレビで取り上げられるというスムーズさが怪しいというのだ。
また、橋本が所属する「Rev.from DVL」は今月4日に東京・秋葉原で単独ライブを開催しており、東京進出の姿勢を強めている。さらに、同グループはBSスカパー!の番組「ご当地アイドルお取り寄せ図鑑」の準決勝の公開収録で今月16日にも秋葉原を訪れることが決定しており、ファンの投票で勝ち進めば12月の決勝大会にコマを進めることができる。橋本のブレイクはグループにとって最高の追い風だが、いささかタイミングが良すぎる感が否めないのも事実だ。
「最近はネット発で人気に火がつくことが多くなりましたら、事務所の人間がネット工作をすることは珍しくない。特に予算の少ない小規模な事務所にとっては、お金をかけずにタレントを売り出せる可能性のある有益な宣伝方法です。今回のような『○○ちゃんが可愛すぎると話題に』なんて書き方は常套手段。しかし、そういったステマ行為もアイドルが可愛くなければ失笑を買うだけで、今回のような騒動にはなりません。もし仮にステマだったとしても、この人気は彼女の可愛さが本物だからこそ。いずれにせよ『可愛すぎる』の看板に偽りはないでしょう」(芸能事務所関係者)
ネットユーザーの大半はステマ疑惑を認識しながら「可愛さには関係ない」「ステマって分かっててもファンになった」「可愛いは正義」などといった意見を書き込んでおり、もはやステマ疑惑が足を引っ張る心配もなさそうだ。
現在、橋本の下には多数のオファーが舞い込んでおり、事務所関係者は嬉しい悲鳴を挙げているという。ステマであろうとなかろうと、これだけ人気が出るということは彼女の可愛さの偽りのない証だろう。大手プロダクションの独壇場となっていたアイドル界に舞い降りた橋本が、どんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)