6日深夜に放送された『アノ人たちの作り方 ~なぜこうなった!?ファクトリー~』(フジテレビ系)に女優の佐藤仁美(34)が出演した。佐藤といえば、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)での活躍以降、バラエティ番組での露出が急激に増え、その個性的なキャラクターで再び注目されている女優。同番組では、そんな彼女にスポットを当て、なぜ今の佐藤仁美が出来上がったのかをインタビューで検証、素顔に迫った。
4万人以上が応募したホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得し、芸能界デビューを果たした佐藤。芸能界に入ってからも、女優として順調に活躍し、恋愛も「いいなと思ったらすぐ付き合えた」と本人が言うほど、恋に仕事に順風満帆だったという。
しかし、女優として活躍したいと願い、それが叶っていた彼女は、自分でも言っていたように、いつしか「小生意気」となっていく。そして、20歳になって酒を覚えた彼女は、マネジャーに断りも入れずに仕事を早く切り上げたりするなど、小生意気というより天狗へと変貌してしまった。そんなことを繰り返していると、次第に仕事も減り、30歳になったころには、全盛期の「3分の1」程度の収入となっていたと佐藤本人は振り返っていた。
当時は「一年半ほど仕事がなくなって」マネジャーに「今、干されてます?」と聞くほどの状態だったという佐藤。そのころハマッていたのが「紙粘土」だったというから、いかに金も仕事もなかったかということがよくわかる。しかし、そんなときに佐藤が出会ったのが、今や彼女の代名詞にもなっている“新宿二丁目”だった。
佐藤は、「二丁目の人って好かれようとしないんですよね。嫌われてもいい、みたいなのが前面的にある」と言い、ゲイバーに通うようになって、これまで女優としてみんなに好かれようと無理していた自分に気づいたと語る。そして、ちょうどそのころに『家政婦のミタ』の嫌味なクソババア役のオファーを受け、それを見事に演じきることで、再び女優として輝きを取り戻すことに成功する。そして今では、その元々のキャラクターの強さと二丁目で培ったトーク力から、バラエティ番組でも活躍するほどになったと番組では紹介されていた。
そんな番組の後半のスタジオトークで、最近の恋愛事情を聞かれた佐藤は、「30過ぎてからいない」と言い、「寒くなって人肌恋しい」とポツリ。そして、今気になっている人は? と聞かれると「有吉さんがスゴく好き」と答えたのだった。
「心を開かないような、ああいう感じが好きですね」と有吉への好意を語る佐藤。確かに佐藤が言うように有吉弘行という芸人は、毒舌というイメージからか、どこか他人を寄せ付けない雰囲気を持っている。また、『怒り新党』(テレビ朝日系)で証明されているように、有吉はマツコ・デラックスとの相性も抜群だ。二丁目に入り浸っているという佐藤が、そんな有吉に好意を寄せるというのも納得できる。今回の佐藤の公開告白に有吉がどういった反応を見せるかはわからないが、年齢的にも39歳と34歳とちょうどいい。まずは、有吉が佐藤のアダ名をつけるところから始めるというのはどうだろうか。一癖ある佐藤となかなか人に心を開かない有吉。意外にお似合いのカップルかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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