9月末でジャニーズ事務所との契約を解除された元KAT-TUNの田中聖(28)が、11月5日にTwitterアカウントを開設した。契約解除直後、なりすましアカウントが多数現れたため今回も偽物ではないかと疑われたが、弟で俳優の彪や実兄と相互フォローでコメントのやり取りもしており、今回は間違いなく本物のようだ。
田中のTwitterは開設から2日目でフォロワー数11万人を突破しており、ファンのコメントにマメに返信するなどジャニーズ時代からは考えられない気さくさを発揮。表舞台から遠ざかり今後の活動も不透明な田中だが、この中で気になるツイートをしている。
ファンからの「表舞台に出るのはいつになりますか…?」という質問に対し、田中が「まだ具体的には決まってないんだけど今月半ばには色々打ち合わせるつもりです。でもその前にサンブンノイチのプロモーションに参加させていただけるみたいで角川の方や吉本の方と打ち合わせさせていただいてます」と返信したのだ。
田中は契約解除前、来年公開予定の映画『サンブンノイチ』(品川ヒロシ監督)の撮影を終えていた。出演シーンの削除などもなく予定通り映画は公開されるようだが、プロモーションに参加するという話は驚きだ。ジャニーズ事務所の所属として出演した映画のプロモーションに、すでに解雇された田中が参加するとしたら前代未聞である。
ジャニーズは事務所を離れたタレントの扱いに非常に厳しく、自社タレントとの共演NGはもちろんのこと、その絶大な影響力を駆使して業界から抹殺してしまうこともある。しかも、田中は事務所に無断で飲食店を経営したり、独自のライブ活動、DJ出演、タトゥーなど数え切れないルール違反を犯してきた人物。ゴシップ誌に真珠代わりのシリコンボールを入れた「改造性器写真」が掲載されたことも世間に衝撃を与えた。
犯罪行為をしたわけではないとはいえ、問題児としてクビになった田中が早くも表舞台への復帰を口にできるのはナゼなのか。
「ジャニーズをクビになったのは事実ですが、今までのケースとは少し事情が異なる。田中は数々の問題行動がありましたが、普通ならその程度で人気メンバーが解雇されるようなことはありません。田中が解雇された最大の原因は、ジャニーズ内部に彼を快く思っていない幹部がいるためでした。田中もその幹部に挑発的な態度を取ることがあったため、余計に溝が深まってしまった。それが積み重なり、某幹部が現在現場の指揮を執っている藤島ジュリー景子女史に田中の悪評を吹き込み、解雇が断行されていったようです。田中の解雇は某幹部の独断に近いものがあり、ジャニーさんやメリーさん、他のスタッフらは田中に悪い心象を持っていない。むしろ、多くのスタッフが田中に同情的になっており、芸能活動の再開にまで横ヤリを入れるようなことはなさそうです」(芸能関係者)
内部でのいがみ合いが発端でクビになってしまったという田中だが、事務所に弓を引いたわけでも独立を画策したわけでもない。結果的に解雇に至ってしまったとはいえ、ジャニーズ事務所と決定的な確執があったわけではないようだ。気になる田中の今後だが、一部では本人が近しい関係者に「これからは芸能活動と店の経営の両方で頑張りたい」「大手事務所に行きたい」と漏らしていたと伝えられている。
「本来ならジャニーズをクビになったタレントなんてどこも拾いたがりませんが、事務所と大きな確執がないのであれば全く違ってくる。大手に所属できる可能性は十分にあります。それどころか、ジャニーさんやジャニーズ事務所のスタッフが橋渡し役を買って出ているという情報もあります。そういった背景があるため、田中は早々と復帰について言及できるのではないでしょうか」(前同)
ジャニーズ時代は前代未聞の問題児として知られていた田中だが、解雇後の行動も前例のないものになりそうだ。どのくらい移籍がスムーズにいくのかは不透明な部分はあるものの、田中の表舞台への復帰が早々に進んでいるという事実はファンにとって嬉しいニュースといえるだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)