フリーセックス時代の到来か…「ノマドセックス女子」ってなんだ?

※イメージ画像 photo by wretchedvoid from flickr

 性の多様化が進み、「自称変態」「自称ドM」を公言する女子が増えるわ、結婚しているのに自宅で間男と不倫しちゃう誰かさんみたいに女性の浮気が定着するわと、男にとってなんとも恐ろしい事態が次々起こる中で誕生した「ノマドセックス女子」という言葉。「ノマドセックス女子」とは一体何者なのだろうか。

 近年、オフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルを指す言葉として使われている「ノマド」。元は英語で「遊牧民」という意味の言葉だが、そのノマド現象が恋愛でも起こっているという。「彼氏だけでなく様々な男とセックスをする新しいスタイル」で男を渡り歩くのを「ノマドセックス女子」と呼ぶのだそうだ。「一夜限りのセックスで、終わったら即解散」、「メイク道具・お泊りセットと一緒にゴムを持ち歩き、主要駅近くにはいつでも泊まりに行ける男の家を確保」、「本命にはあえて『ならない』」などが「ノマドセックス女子」の特徴と言われている。

 …なんて書くとなんだか高尚なことを言っているように感じるが、なんのとこはない、平たく言えば「ヤリマン」ということだ。いい歳こいた20代30代を「女子」とまとめてみたり、ちょっとキレイな熟女を「美魔女」と呼んでみたりすることと一緒で、ヤリマンを正当化したいがために生まれたのが「ノマドセックス女子」というカテゴリであり、そこには「都合のいいヤリマンじゃなくて、あたしはあえて本命を作らないでセックスを楽しんでるの!」という微妙な女心の表れが「ノマドセックス女子」に見て取れる。

「後腐れなくセックスできるなら、ノマドセックス女子大歓迎!」と思わず下半身を固くする諸兄も多かろうが、「もう俺はコイツと結婚する!」と一目惚れした会社のマドンナがノマドセックス女子だったらどうだろうか。清楚に見えるからといって必ずしも一途だとは限らず、ビッチを嫌う処女厨(並外れた処女信仰者)にとっては由々しき問題である。

 ノマドセックス女子というのは、一夜限りのセックスを楽しむために、様々なアピール術を持っているという。あえて男ウケする清楚系で外見を繕ってみたり、TwitterやFacebookでこれまた男ウケする「上目遣いの写メ」をアイコンにして「会社や学校では強がってるけど、ネットの中では弱気なの発言」を投下したりと、まるで蜘蛛の巣のように幾重にも“男ホイホイ”を設置していたりする。カラダが結ばれたからと「俺…君のこと一生大事にするよ」と囁いたところで、ノマドセックス女子は「じゃ、お疲れ~」と次の男を求め旅に出てしまうのだ。

 今回は、彼氏は作らず一夜限りのセックスを繰り返す「ザ・ノマドセックス女子」のミオさん(24歳/OL)に話を聞いた。実際にお会いしたミオさんは、きれいな黒髪をアップにまとめた清楚系の美女。こんな美女が特定の彼氏を作らずノマドになっているとは正直驚きである。

 
◆ミオさん(24歳/OL)の場合

「ネットで『ノマドセックス女子は完全成果主義』っていう言葉を見たときに、『あ、私、このタイプだ!』って思いました。Facebookで小学校時代に好きだった初恋の人を見つけて会ってエッチしたとき、すごい達成感があったんですよね。別に、卒業してからもずっと好きだったとかそんなことは全然なかったんだけど、『初恋の人と』っていうシチュエーションが最高でした。それがあってから『エッチのシチュエーションって大事じゃん!』って思うようになって。『この人と付き合いたい!』より『こういうエッチがしたい!』っていうのが強いというか。彼女いる人にあえてガンガンアプローチして、めでたくエッチできたときの達成感もかなりグッときますね。だからって、その人の彼女になりたいなんて気持ちは全然ない。エッチして達成感あればそれでスッキリ、はいサヨナラ~って感じです。セフレみたいな、何度かエッチしてる人もいるけど、そこからその人を好きになることも今のところないです。もし『付き合って』って告白されても断りますね」

 ここまでバッサリ言われては、男としても「ノマドセックス女子」の存在を受け入れ、彼女たちとヤリまくって楽しく暮らすほうがいいような気がしてくる…。しかし、ビジネスにおいてフリーランスのノマドワーカーが企業から守ってもらえないのと同じように、「ノマドセックス女子」も守ってくれる彼氏はいない。プロの風俗嬢がしっかりとした性病検査をしている一方で、すべて自分で責任を負わなければならない「ノマドセックス女子」の中には、リスク管理の甘い「ノマドセックス女子」がいることは大いに予想できることなので、「ノマドセックス女子」と一戦交える際には注意されたし。
(文=三坂稲史)

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