大ヒットしたドラマ『半沢直樹』(TBS系)の後を受けてスタートした、SMAP・木村拓哉主演のドラマ『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~』。木村演じる天才物理学者の沫嶋黎士が未来から来た暗殺者に殺され、柴咲コウ演じる婚約者の安堂麻陽も狙われるが、沫嶋とうり二つのアンドロイド・安堂ロイドが登場して柴咲を守るというラブストーリーだ。
注目された平均視聴率は、初回が19.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と健闘したものの、2回目は15.2%と減少しており、ネット上では「ターミネーターと昔の少女まんがを混ぜたみたい」「ストーリーが安っぽい」という声が上がっている。しかし、作中の沫嶋が書く「沫嶋黎士スペシャルブログ」がアクセス集中で移転するほどの人気を見せたり、木村の妹役を演じているAKB48・大島優子が誕生日プレゼントに木村と柴咲から20万円以上のバッグをプレゼントされたことを明かすなど、話題には事欠かない。
「『半沢直樹』は、最終回の視聴率が平成の民放連ドラでは史上最高の視聴率42.2%を記録した歴史的な作品ですから、まず比較すること自体に無理がありますよ。作風が違うために『半沢』の視聴者が離れたことが、2話目の視聴率減少につながったのだと思います。TBSの21時からの『日曜劇場』という枠は今年に入って『とんび』が最終回の視聴率20.3%を叩き出し、『空飛ぶ広報室』も同15.3%と好調が続いています。その後に『半沢直樹』が予想以上の人気を見せたわけで、いわば今年の当たり枠といえるでしょう。局側としては、天下の視聴率男・キムタクの“神通力”でもう少し高い数字を期待していたでしょうが、これから最終回までにどれだけ盛り返せるかが勝負でしょうね」(芸能ライター)
そんな中、女性型アンドロイド「サプリ」の役で出演している本田翼の注目度が急上昇している。サプリは医療機器を使ってロイドを修復する役目だが、若干透けぎみでタイトなナース姿に眼帯という姿で登場するやいなや「なにこれやべぇ」「本田翼がかわいいだけのドラマ」と声が上がり、ショートパンツを履いている場面では「太ももやばい!」とスラリと伸びた脚に注目が集まっている。メイキング映像で本田の尻がアップになっているシーンでは「たまらん」「これ本編でも映せ」といった声も上がっているほどの人気だ。
「本田は2006年にファッション雑誌『Seventeen』(集英社)の専属モデルとしてデビューし、現在は『non-no』(集英社)の専属モデルを務めています。そのため、ルックスとスタイルには以前から定評があり、前クールでは人気ドラマの続編『ショムニ2013』(フジテレビ系)にも出演していました。ネット上ではそのときも『本田翼かわえええ』などと話題になっていましたが、今になってOLの制服のままびしょ濡れになっている姿などが掘り起こされています。モデル出身のため、女優としてのキャリアが浅い本田はセリフ覚えが悪く、主演の江角マキコが注意したともいわれていました。しかし、今回は感情こそありますがあくまでアンドロイド役なので、演技力は不問に近いという事情も味方しているのかもしれませんね。26日(土)には『王様のブランチ』(TBS系)に木村とともに出演するなど『安堂ロイド』の命運を握っているのは意外とこの本田かもしれません」(同)
透明感のあるルックスに無類の漫画&ゲーム好きということで、ネット上でも好意的に受け止められている本田。10月31日には初の写真集ならぬ”写真本“の「ほんだらけ」(SDP)が発売される。本田は「布団がともだち 漫画がガソリン」というだけあって、漫画は1000冊以上は持っており、多いときは1日に30冊ぐらい読み、ゲームは1日14時間やることもあるというほど。昨今の芸能界で見られる“キャラ”ではなく、ガチっぷりが伝わってくるようなエピソードだ。
これまでにも『GTO』(フジテレビ系)や『ショムニ』など、漫画原作のドラマに出演している本田。今後はそのオタク的な魅力で漫画の実写化作品で主演を張るなど、趣味を活かしての大ブレイクが期待できそうだ。
(文=津本ひろとし)