大みそかに放送される『第64回NHK紅白歌合戦』の司会者が18日発表され、白組は4年連続で嵐、紅組は今年の大河ドラマ『八重の桜』で主演を務める女優・綾瀬はるか(28)に決定した。
紅組司会の人選をめぐっては、先月終了した朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で主人公・天野アキを演じた能年玲奈(20)が司会にほぼ内定したと、先々週発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じていた。結局は綾瀬になったが、能年説は全く根も葉もない情報だったわけではないようだ。そのウラでは、どのような駆け引きがあったのだろうか。
「当初は綾瀬に確定していたのですが、異常なまでに『あまちゃん』ブームが盛り上がったため、一部幹部から能年を司会にできないかとの声が上がった。続編の制作が難しくなったこともあり、年内で人気を利用し尽くしたいという思惑もあったようです。『八重の桜』が視聴率で苦戦しているのも、能年押しの追い風になった。記事に関しては、能年押しの陣営からの情報を基に文春が書いてしまったようですね。どちらにするか直前まで揉めていたのですが、結局は能年のキャリア不足を理由に綾瀬に決まりました」(テレビ局関係者)
当初は紅組司会当確だった綾瀬だが、それを脅かすほど『あまちゃん』の人気はすさまじかったようである。司会は綾瀬に決まったものの、今年の紅白が『あまちゃん』ファン必見であることには違いないという。
「アキの母親・天野春子を演じた小泉今日子が、歌手として25年ぶりに紅白に出場し、劇中歌『潮騒のメモリー』を歌うことはほぼ確定。小泉単独で歌うパターンだけでなく、アキの親友役を演じた橋本愛と能年が『潮騒のメモリーズ』として一緒に歌う演出も企画案の一つとして上がっている」(芸能関係者)
天野春子と潮騒のメモリーズの共演が実現すれば、ファンにとっては感涙ものだろう。それだけでなく、今年の紅白は『あまちゃん』人気にあやかったものになるという。
「夏ばっぱを演じた宮本信子、美保純や片桐はいりら海女役の面々、大吉さん役の杉本哲太、鈴鹿ひろ美役の薬師丸ひろ子、荒巻プロデューサー役の古田新太など、あまちゃんファミリーが大挙して応援に駆け付ける企画案が練られている。個別にコーナーをもうける案もあり、そこで『潮騒のメモリーズ』が登場したり、劇中の人気アイドルグループ『GMT5』の歌の吹き替えをやったベイビーレイズがライブを披露する可能性もあります。いずれにせよ、綾瀬が主演している『八重の桜』よりも、はるかに大きくクローズアップされるようですね」(前同)
すでに出場者の選定は大半が終わっており、現在は演出面を調整している最中のようだ。幅広い世代に人気のある綾瀬を司会として無難に配し、個別コーナーなどで『あまちゃん』ファンを取り込もうとしている気配の紅白。近年にないほど話題が盛りだくさんなだけに、今年は例年以上に視聴率がハネ上がるかもしれない!?
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)