筆者トビタは「遠征」と称して、各地方で合コンを実施している。その中でひとつ、常々感じていることがある。それは、「東京在住者は地方合コンでモテる」ということだ。
地方合コンといっても、全国津々浦々というわけではない。対象になるのは、東京から車で数時間の距離。たとえば山梨、たとえば静岡、たとえば長野。たとえば栃木。この辺りの合コンでは、あきらかに東京在住というステータスが大きなメリットになる。
筆者トビタに限った話ではない。同様に遠征を行っているチームメイトたちも、「栃木、マジ半端ねえっス」「山梨、熱いのはぶどうと桃だけじゃないっス」という感じで、多くが大漁で帰ってくるのだ。
ただし、東京在住がメリットになるパターンも決まっている。たとえば4対4の合コンにおいて、東京在住が2人以上いてはダメ。あくまで1人だけ。他は当然ながら地元のメンズ。これがベストだ。つまり唯一の東京在住者という形で参加すると、これは非常に大きな武器になる。嘘だと思う方は、ぜひ試しにやっていただきたい。
問題は、なぜ唯一の東京在住者がモテるかということ。これを解明しなければ、この理論も信ぴょう性があがらない。そこでまず考えられるのが、「東京」という言葉の持つ都会のイメージだ。
「今どきそんな奴いないよ」と思う人も多いだろう。しかしそんなことはない。もちろん、「東京に住んでるなんてカッコいい! 憧れる!」という時代遅れの女子はいない。ただ、東京に住んでいるというだけで何となく洗練されたイメージになることは間違いない。
もちろん、何でもかんでもそのイメージが生まれるわけではない。そのためには、服装やトークの内容を少しでも東京っぽく見せることが重要だ。実際の東京ではない。地方の女子が「東京っぽい」と感じればいいのだ。
たとえば服装なら、あえて少し派手な色合いにする。あるいは必要以上に腕にチャラついたアクセサリをつける。たとえばトークなら、あえて流れを無視した質問を投げかけてみる。もしくは、川平慈英の「ムムムッ」を要所々々で連発する。こんな感じでいい。こういう所作を見て、何となく「東京っぽい」というイメージを抱く。
さらに有効なのは、自由な行動を取ること。たとえば途中で電話がきたフリをして、廊下で20分ほどしゃべる。その後も何度かメールがきたフリをして、その場で返信する。そういう一つひとつの行動が、何となくの東京っぽさにつながっていくのだ。
色恋沙汰において、勝利を挙げるためのカギになるのは「謎」の部分を作ること。女子は「やさしくて、マジメな人が好き」なんてよく言うが、そんなことはない。むしろマイペースで、少し謎のある男性に惹かれる。これは今までの経験から明らかだ。やさしくてマジメな男性は、結婚こそ成功するかもしれないが、合コンでは大抵遅れを取る。
そこで東京在住というステータス。これがちょうど良い具合に「謎」となる。東京に住んでいるだけで生活を想像できないし、自分とは違う世界にいるような気がする。さらに先ほどのような東京っぽさをひけらかせば、ますます相手はその「謎」に興味を抱くようになる。つまり、惹きつけられていくのだ。
もちろん、東京在住だから交際相手としては微妙。それを理由に狙わない女子もいるだろう。ただ、そこで肝になるのが「車で行ける距離」ということ。つまり「交際できなくもない」のだ。
車で行ける距離とはいえ、遠距離には変わりない。しかし、合コンで「この人いいな」と女子が思った時、そんな細かな苦労は考えない。そういう苦労よりも「自分が気に入った人」を優先する。ということは、東京という情報はメリットにはなれど、デメリットにはならないということだ。
男性だって同じだろう。そりゃ付き合うなら相手は一人暮らしのがいいし(※相手の家でニャンニャンしたいから)、料理の上手い女子がいい。だけど、結局それは付加価値でしかなくて、見た目やスタイルなど、本質的な魅力には勝らない。
最後にもうひとつ、「なぜ東京に住んでいるか」が分かる仕事に就いている(ことにする)とさらにプラスだ。たとえば「編集者」「洋服のデザイン」などなど、いかにも「東京ならでは」の仕事をチョイスしよう。ただ何となく東京に住んでいる状況はダメなのだ。
はっきりいって、東京と地方にそんな大した差はない。だけど地方在住者にとっては、やはり心のどこかで「東京」を特別視している。それが、入れ食い状態を作り出してくれるのだ。ということで東京在住の若者よ、都会を捨てろ。地方合コンに行こう!
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」)
トビタシンイチ
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。