秋の番組改編期を迎え、フジテレビでは新ドラマ『ミス・パイロット』が15日からスタートする。同作は、女優の堀北真希が演じる手塚晴が主人公。手塚は就職活動に苦戦した挙句、たまたま受けた航空業界の就職試験にギリギリで合格し、女性パイロットを目指すことになる。そして、入社から副操縦士になるまでの4年間、仲間とともにさまざまな訓練を乗り越えていくという、訓練生たちの群像劇だ。同作はANAの全面協力によって実際の訓練施設や航空機などが使用されており、リアルさも話題の一つとなっている。また、堀北の連続ドラマ主演はNHKの朝ドラヒロインを務めた『梅ちゃん先生』以来ということもあり、注目されている。
共演者には相武紗季、斎藤工、菜々緒などが名を連ねているが、その中の一人の相武との不協和音が「アサヒ芸能」(徳間書店)で伝えられている。まだ暑い9月上旬に冬場の入社試験シーンの撮影を行ったが、設定気温は2度のため、2人の衣装はダッフルコートにマフラーという厚着。せめてもの涼にと、手のひらサイズのアイスパックが配られたようだが、暑さに弱い相武は不満タラタラで氷枕を抱きながらクールダウンしてしまったという。そして、それを見ていた堀北の目がみるみるうちに険しくなったというものだ。
「なりゆきでパイロットへの道を歩むことになったヒロインとは対照的なのが、相武が演じる小田千里。小田は体育会系で東大大学院に進むものの、夢を諦めきれずにパイロットを目指すという設定です。そのためピリピリした雰囲気を出していて、明るく素直な手塚役の堀北とは性格も境遇も正反対。ドラマの中であまり仲の良い関係ではないので、撮影の合間にもそう見えたのかもしれませんね。過去には人気ドラマ『ガリレオ』(フジテレビ系)のヒロインの座をめぐって柴咲コウと吉高由里子がバトルを繰り広げているともいわれましたが、女優間にはこういったウワサが出やすいんですよね」(芸能ライター)
作品の中でよきライバルとなる2人だけに、思わぬ疑惑を生んでしまったということだろうか。相武は5日にTwitterで「明日は堀北真希ちゃんのバースデー。一日早いけど現場でお祝い。もーかわいいのなんのって」とツイートしているように、実際のところ、撮影現場は和気あいあいのようだ。
「役柄だけでなく、2人は女優としてもある意味真逆なんですよね。相武は4月から8月まで『これまでとは違った何かを手に入れたい』と、女優業を休んでカリフォルニアに語学留学していました。そのため、今作が留学後初のドラマ出演となります。留学前にはTOKIO・長瀬智也との破局が伝えられましたが、破局後すぐに韓国人の若手俳優と付き合い始めたと言われたり、留学中もダルビッシュ有との交際説が浮上するなど、男のウワサも絶えない。一方の堀北はセリフ覚えの良さやNGの少なさからプロ意識の高さが業界内でも評価されており、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや朝ドラマ『梅ちゃん先生』(NHK)での好演で一気に国民的女優に駆け上がりましたよね。決定的な恋愛話が浮上してこないために、ネット上では処女説まで流れる状況です。そんな2人なので、仕事に対する考え方や現場での振る舞いが違うのも当然でしょう。ただ、正反対なだけに、うまくハマればすごい化学反応が起きる可能性もありますけどね」(同)
相武のほうが3歳年上ながら、ともに今年デビューから10年と芸歴は同じ2人。そんな共通点も、撮影の合間に話題にしているかもしれない。もしかしたら、同作の命運を握るのは、飛行機ではなく共演者の”操縦”だったりして…。
(文=津本ひろとし)