最近は、女性同士の集まりを「女子会」ではなく「メス会」と呼ぶこともあるようだ。確かに、「いい歳して何が女子だ!」という声もしょっちゅう耳にする。そう思うと、メス会というのは非常に便利な言葉だ。筆者の漠然としたイメージでは、コスメやらエステやら恋バナやらを語るのが「女子会」、彼氏やセックスフレンドとの赤裸々な性生活の話題で盛り上がるのが「メス会」のような気もするが…。
というわけで、先日メス会に参加してきた。お察しのとおり、性に関する話題で持ち切りだったのだが、とある参加者が、非常に興味深い疑問を提示してきた。「前戯の際に、クンニリングスしてくれるし、クリトリスも愛撫してくれるのに、何故か膣に指挿れしない男性っているよね」とのこと。彼女の発言に対して、ほかの参加者たちも首を縦に振る。そういえば筆者にも経験がある。膣に指挿れしない男性たちの真意とは、いったい何なのだろうか?
「単に前戯が面倒なだけなのでは?」と思うかもしれないが、それは違う。何故なら、非・指マン男性たちは、クンニリングスもすればクリトリスへの愛撫も行なうからだ。言うまでもなく、キスやバストへの愛撫にもぬかりがない。彼らは、膣へ指挿れしないだけなのだ。決してマグロ男ではないことは断言できる。
女性陣だけで話していても答えが見つからないので、後日一般男性の声を募った。指マンしない男性はほんのひと握りだったが、その数少ない非・指マン男性たちからは非常にバリエーション豊かな意見が寄せられた。
1.風俗嬢に叱られたことがトラウマになっている
話を聞くと、指マンは決して嫌いではないとのこと。むしろ大好きだったという。しかし、風俗店を利用した際に風俗嬢から指マンをセーブされ、一般女性に対しても躊躇するようになったとのこと。なんとも切ない理由である。
確かに、風俗嬢への指挿れを禁止にしている店も存在する。風俗嬢は、1日に何人もの男性客を相手にするので、膣への負担を軽減させるためだろう。
しかし一般女性の中には、指マンを心待ちにしている者も少なくない。過去のトラウマを乗り越えていただきたいものだ。
2.一般女性が指マンを痛がるケースも多いので、避けたほうが無難
「1」に対して、指マンを痛がる一般女性の存在を証言する男性も。
舌で行なうクンニリングスよりも、指での刺激のほうが強くなるのは当然のこと。また、外性器であるクリトリスと、内性器である膣では、感じ方もだいぶ異なる。
オナニー時に膣へ指挿れしない女性や、タンポンではなくナプキン派の女性は、膣への刺激に不慣れなケースもあるのだろう。
解決策は、指を挿れてもよいか、言葉で確認をとればノープロブレムだろう。
3.たまたま爪が伸びていただけ
毎回(指マンを)しないわけではなく、たまたま爪が伸びている場合は控える男性もいるようだ。これはもったいない。幸せと不幸とセックスチャンスはいつやってくるかわからないのだから、有事に備えて常に爪は短く切っておくべきだろう。
と言っても、ついうっかりということもある。そこでオススメなのは、爪切りを持ち歩くことだ。爪切りごとき、大した荷物にもならないのでぜひ実践を!
いやはや、ひと昔前までは、あんなにも潮吹きに固執する男性が多かったのに、時代は変わってきているようだ。それこそ爪のケアだったり、嫌われないペッティングなどをレクチャーする有識者が増えてきているのも要因のひとつなのだろう。潮吹きテクニックを習得するよりも、女性ウケの良いセックスに関心が高まっているようだ。
しかし、気にしすぎてセックスが楽しめなくなるのは非常に残念なこと。指マンを好む女性も確かに存在する。世の男性たちが指マンを禁じ手とせぬよう、切に願う。
(文=菊池美佳子)