仮に、絶世の美女に求められたとしても、「どうにもこうにもムリ!」というプレイがオトコにはある。「絶世の美女とセックスする機会なんぞ無い」と思うかもしれないが、人生なにか起きるかわからない。幸せと不幸とセックスチャンスはある日突然訪れるもの。そう考えると、美女にハードプレイを求められた場合の対処法を今からシュミレーションしておく必要がある。
その前に、一般男性たちが思う「どうにもこうにもムリなプレイ」とは、どのような行為を指すのだろうか? 意見を募ったところ、以下のようなクチコミが寄せられた。
1.「キスの際の唾液交換」
2.「フェラチオの後のキス」
3.「口内発射・精飲後のキス」
4.「咀嚼物の口移し」
5.「M女性からの『貴方のオシッコを飲ませて』という要求」
6.「赤ちゃんごっこなどのイメージプレイ」
7.「飼っているチワワにフェラさせてみようと言われた時はさすがに引いた」
8.「アナルファック」
……お気付きだろうか、ほとんどが「口まわり」にまつわるプレイなのだ。「1」~「4」は全てキス関連だし、「5」を挙げた男性も、「オシッコを飲んだ口と思うと、それ以降キスが出来なくなる」と、これまたキス辛みの理由のようだ。
そういえば、風俗業界で働く女性や援助交際をしている女性たちも、「セックスはノープロブレムだが、キスはできればご遠慮したい」という人が多い。女性ばかりでなく、男性たちの中にも「キスは本命のカノジョだけ。セックスフレンドとはキスをしない」というスタンスの人も存在する。どうやらキスは、セックスの中でも特別な意味合いを持つ行為のようだ。結婚式で、新郎新婦が誓いのキスをかわす習慣が影響しているのかもしれない。キス=なんとなく神聖なもの、という認識なのだろう。フェラチオ後のキスや口内発射・精飲後のキスは、神聖なもの云々というよりも「生理的に受け付けない」という理由が強いのかもしれないが。
さて、いやだいやだとばかり言っていても始まらない。女性から求められた際の回避法を募ったところ、「頬への代替キスで誤魔化す」という男性がほとんどだった。確かに、男性側からフェラチオや精飲を要求しておいて、直後のキスを拒むのはばつが悪い。よって、「ムリ」「勘弁して」などの否定語は雰囲気を壊す危険性がある。そう考えると、頬への代替キスはもっともスマートな回避法と言えるだろう。
余談であるが、「4」の咀嚼物の口移しには、筆者にも苦い思い出がある。今をさかのぼること15何前、川越のキャバクラで働いていた時のことだ。男性客が咀嚼したツマミのカラアゲを、口移しで食べさせられた時は、「これは修行なのだ!」と思うことにしてなんとか飲み込んだが、二度と御免である。
「6」のイメージプレイに苦手意識を持つ男性も多い。そういえば、イチ時期はあちこちで見かけたイメクラも、最近はずいぶん減った気がする。やはり、演技しながらセックスをするということに対して照れてしまう人がほとんどなのだろう。イメージプレイの回避法は、キスと比べてド直球だ。笑ながら「ムリだよ」「イヤだよ」と断るとのこと。
「7」は、あまりにも特殊な意見であるが、これも獣姦の一環なのだろうか? 局部にバターを塗って舐めさせるバター犬プレイのようなものである。意見を寄せてくれた人によると、そのチワワがオスだったという理由を挙げてやんわり断ったとのこと。メスの場合はどうなっていたのだろうか? いかに小型犬といえども、人間の言葉が通じない動物に局部を晒すのは非常に危険である。万が一噛みつかれでもしたら……そう考えると、いかに雰囲気が壊れようともはっきり断るべきだろう。
「8」のアナルファックに関しては、むしろ「リクエストされてラッキー」とポジティブシンキングになるかと思いきや、絶対御免という声が意外に多く集まった。衛生上の観点から避けたがる人もいれば、「締め付けが強すぎて痛みを生じるのではないか?」「万が一腸内に傷をつけてしまったら」など、「怖い」という理由を挙げる男性も。断り方は、「とにかく膣を褒める!」のがもっとも効果的とのこと。「キミの膣は締まりがバツグンだからアナルファックする必要はない」と諭せば、なんとか乗り切れるようだ。
絶世の美女でなくとも、女性側からとんでもないプレイを要求される可能性は誰にでもある。有事に備えて、スマートな回避法を心得ておいてこそ、真のセックス紳士である。
(文=菊池美佳子)