女優の新垣結衣が、28日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されたファッションと音楽のイベント「GirlsAward 2013 AUTUMN/WINTER」にシークレットゲストとして出演した。新垣が登場したのは、ファッション誌「NYLON JAPAN」(トランスメディア)の創刊10周年に向けたプレミアムカウントダウンステージ。モノトーンのシックなジャケットにピンクのショートパンツと青のタイツ、さらに白いベレー帽というスタイルで、約3万人の観客の前に姿を見せた。
かつて新垣は、女子小中学生向けファッション誌『ニコラ』(新潮社)の専属モデルだったことで知られているが、「NYLON JAPAN」はアメリカ・ニューヨーク発祥で20代に人気のファッション誌だ。そのため、この日の新垣もいつもより大人っぽい装いとなったが、ネット上では「明らかに昔の方がかわいかった」「男を知って、透明感がなくなったな」などと「劣化」を指摘する声が上がっている。
「『男を知って』というのは、関ジャニ∞の錦戸亮との熱愛報道を指しているのだと思いますが、過剰な反応ですね。たしかに、互いのマンションを行き来するような姿が『フライデー』(講談社)に載ったことに衝撃を受けたファンは多かったですが、イベントに先がけて茶髪で『NYLON JAPAN』の表紙を飾った際にも『なんか違う』と言われていました。自分たちの知っている姿から離れてしまうことに対する拒否反応が『劣化』という言葉になったのではないでしょうか。
また、新垣の事務所の後輩である能年玲奈は今のところスキャンダルなしで、処女説すらささやかれている状況。そのフレッシュさと新垣が比べられているのかもしれませんが、まったく意味のない対比だと思います。そもそも、いつまでも清純派の殻を破れないでいるのは女優にとってマイナス。新垣ももう25歳ですから、そろそろ大人の女性としての存在感を打ち出してもいい時期ではないでしょうか」(芸能ライター)
たしかに「いや、充分かわいいんだが」「恋愛禁止じゃないんだし、彼氏ぐらいつくらせてやれよ」といった声もネット上では見られる。20代も中盤となり、いつまでも清純派ではいられないということだろう。10月からは、昨年放送されて人気を博したドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)の第2シリーズが始まり、堺雅人演じる偏屈な弁護士との名コンビが再び見られることになる。今夏に大ヒットしたドラマ『半沢直樹』(TBS系)で主演した堺の次の出演作ということもあり、今作の注目度は格段に上がるだろう。
「新垣にとっては、そこでどんな演技を見せるかというのが非常に大事になってきます。これまでも映画『恋空』やドラマ『空飛ぶ広報室』(TBS系)などの話題作に出演してきましたが、演者としての表現力が評価されたわけではなく『若くて』『かわいい』というアイドル性に頼ってきた部分もありました。『無難な優等生』みたいな役が多かった新垣ですが、これからもずっとそういうわけにはいかないでしょう。半沢効果もあり今作から『リーガル・ハイ』に目を向ける視聴者もいるでしょうし、業界関係者もチェックするのは間違いない。いわば“女優”新垣結衣にとっては、初めて訪れた勝負どころといっていいと思います」(同)
新垣の同年代にはNHK朝ドラ女優の堀北真希や、映画でヌードを披露している吉高由里子、清純派からセクシー路線に転向して大ブレイクした長澤まさみなど、個性的な女優たちがしのぎを削っている。これまで清純派の代表各ともいわれた新垣も、ここで新たな顔を見せることで、「劣化」の声を吹き飛ばしてほしいものだ。
(文=津本ひろとし)