薬物疑惑のチャゲアス・ASKA、今ごろ否定コメントを発表したワケ

aska0927main.jpg※イメージ画像:『12』ASKA/ユニバーサル・シグマ

 人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA(55)が27日、公式サイトで一連の薬物疑惑騒動についてコメントを発表した。今年7月末に東京スポーツが匿名で報じたのを皮切りに「週刊文春」(文藝春秋)、「FLASH」(光文社)などが立て続けに報じてきたASKAの覚せい剤使用疑惑。第一報から約2カ月、疑惑にコメントするにしては遅すぎた感が否めないが、今ごろになって口を開いたウラには何があったのか。

 コメントはファンクラブ会報9月号に載った文章を転載したものであり、ASKAは「こんな出来事が自分の身に降りかかるとは、夢にも思っていませんでした」と身の潔白を主張。続けて「記事にあるような、違法なことは一切やっていませんし、あのような言動、行動に関しましても、一切ありません」と疑惑を真っ向から否定した。

 その一方で「ただ、僕にも不注意なことはあったかもしれません」「音楽関係者と言って近づいてきた人がいました。非常に感じの良い人だったので心を許してしまいました。しかし、しばらくして、お金の話など怪しい言動がみえたため、すぐに関係を断ち切りました」とし、一連の記事でASKAの薬物使用を証言していた関係者らしき人物との接触があったことは認めた。ASKAは疑惑を向けられた原因として「向こうにすれば突然のことなので、裏切られた気持ちになったかもしれません。もしかしたら、その逆恨みが!?と感じることもありました」と思い当たるフシがあったことも記している。

 「文春」の記事では、ここ数年はASKAが深刻な薬物中毒に陥っているとし、中学時代の同級生である現役の暴力団員がASKAと薬物取引をめぐってトラブルになり、覚せい剤吸引の現場を盗撮。それをネタにASKAが脅迫されていると記されていた。また、同誌がASKAを直撃した際に「病気はウソれすよぉー」などと挙動不審でロレツも回らない状態だったとも報じられた。さらには「FLASH」でASKAに3年間に渡って覚せい剤を売っていたという暴力団幹部が証言するなど、報道はエスカレートし続けていた。

 本当に疑惑が全く根拠のないものであれば、これは社会的名誉を傷つける重大な報道被害である。熱愛などのゴシップならまだしも、今回は覚せい剤使用という犯罪の濡れ衣を着せられたことになるのだから、当然、法的手段に訴えてしかるべきだ。しかし、なぜかASKAは「反論すること、法的手段に訴えること、あらゆることを考えました。しかしながら、そのひとつひとつが時間の無駄で無意味なことに他なりません」と今後も法的手段に訴えるつもりがないことを表明。「この悔しさは、音楽で取り払ってみせると決心いたしました」とし、復帰に専念することを明かしている。

 どうにもチグハグなASKAの言動。反論や裁判に訴えるつもりがないのであれば、なぜ報道から2カ月も経った今ごろになってコメントを発表したのだろうか…?

「ASKAの様子がおかしいのは、東スポや文春の記事が出る前から複数の関係者の間でささやかれていました。ちょうど報道があった頃、ASKAは都内の病院で薬物依存の治療をしており、いわゆる“ヤク抜き”の真っ最中だったようです。覚せい剤は48時間程度で尿検査の反応が出なくなりますが、毛髪は2週間以上は反応が残ってしまう。そのため報道が過熱していた当時は大人しく薬を抜き、完全に反応が出なくなって証拠隠滅も済んでから、ようやくコメントを発表したのではといわれています」(芸能関係者)

 せっかくの否定コメントも、余計に疑惑を深めることになってしまったようだ。とはいえ、もし仮に覚せい剤をやっていたとしてもヤク抜きと証拠隠滅が済んでいるのであれば逮捕される可能性は非常に低い。ハッキリとした決着のないまま騒動は終わりそうな気配だが、このイメージを払拭するためにも早く元気な姿で復帰し、ファンに“潔白の証拠”として全盛期と変わらない歌声を聞かせてほしいものだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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