『AKB48じゃんけん大会』レフェリー降板の山里亮太、ラジオで未練タラタラ

 18日、AKB48の34枚目のシングル曲を歌う選抜メンバーを決める「AKB48 34thシングル選抜 じゃんけん大会」が日本武道館で開催され、その模様がフジテレビで生中継された。結果はご存知の通り、AKB48兼姉妹グループ・SKE48の松井珠理奈(16)が優勝。初の単独センターポジションの座を獲得した。

 そして今年もネットを中心に話題になっているのが、「パーだけで勝った松井珠理奈」というヤラセ疑惑。昨年もチョキだけで島崎遥香(19)が優勝していることもあり、「今年もか」「あからさますぎる」「来年はグーか」などといった声が湧き出ている。優勝した松井は、「みんな力が入ると、グーを出すと思った。他のメンバーを見てもグーの確率が高いと思い、パーで最後まで攻めようと決めた」と言っているが、島崎に続いての騒動だけに、疑惑の噴出はやむを得ないだろう。

 また、松井のパー疑惑と同じく注目を集めているのが、過去3度のじゃんけん大会にレフェリーとしてステージに立ちながら、今年はなぜか姿を消した南海キャンディーズの山里亮太(36)。大会前からも話題になっていた山里のレフェリー降板は東スポなどでも伝えられ、「山ちゃん AKBじゃんけん大会レフェリー切られ?」という記事を掲載している。

 ネット上でも山里の降板劇はネタにされており、「近頃はももクロにご執心だからな」「ファンから嫌われているからだろ」「悲報 秋元に愛想をつかされた山ちゃん」などと言われていた。山里本人も、大会前に放送されたラジオ番組『JUNK山里 亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)の中で、「レフェリーのオファー来ないかなぁ」と発言している。本人とすればやりたかった仕事で、過去の実績も十分なのに、なぜ山里は降ろされたのか。

 そのことについて、山里本人が大会直後に放送された『不毛な議論』の中で語っている。

 番組冒頭から、「私、レフェリーとしてやってたわけですよ。“レディ!”って言ったら、“オー”って何万人の(観客の)“レディ!”を呼べてたんですよ」と何とも悔しげに声を荒げた山里。そして、「ここまで言うと “未練タラタラ”、“AKBに干された”とかネットで言われるんでしょうけど…」と漏らしながら(まさにその通りになっているが)、「こればっかりは大人の事情」と今回のレフェリー降板劇を説明した。

 山里によれば、じゃんけん大会の裏番組である『ザ!世界仰天ニュース 大騒ぎ祭りSP』(日本テレビ系)に出演していたため、レフェリーをすることができなかったという。しかし、そこまでやりたかった仕事であれば、レフェリーを優先すればいいだけではないかとも思うが、山里曰く「いろんな連絡ミスが重なって。その日に放送するっていうのが確認できなかった…。弊社のミスです」と単にスケジュールの調整ミスであったことを告白した。

 さらに山里は今回レフェリーを務めたフジテレビアナウンサーの伊藤利尋についても言及。「良かったよ」「緩急がうまくて、インタビューも正確」と評価しながら、「来年の私の出番に黄色信号」と声を震わせていた。

 とはいえ、山里は、自分の掛け声で会場が盛り上がる様子が何よりもたまらないと連呼している。そこには、AKBファンを代表してという気持ちより、ステージの上で大勢の歓声を浴びることに喜びを感じる芸人の本質のようなものが強く現れている。AKBが好きだからというより、それをできる唯一の芸人として、レフェリーを務めたいということなのかもしれない。確かに、大勢のタレントが出演する『仰天ニュース』のただのゲストより、唯一無二のレフェリーとして舞台に上がり、AKB同様に注目を浴びるほうが、芸人冥利に尽きるというものだ。今年は残念ながら願い叶わなかったが、来年の山里には期待したい。もちろん、来年『第5回じゃんけん大会』があれば、の話だが…。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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