地雷嬢専門風俗店『鶯谷デッドボール』に当たると評判の占い師デリヘル嬢がいた!!

uguisudani0913fla.jpg画像:『鶯谷デッドボール』のチェンさん

 風俗店を利用する際、貴方は何を基準にして選ぶだろうか? いかにセックス相手に不自由していたとしても、穴さえあいていればいいというものでもない。決して安くはない金を遣って風俗店を利用するからには、一定以上の容姿を求めたくなるのが男心というものだ。そのため巷の風俗店は、若くて顔立ちが整っていてスタイルの良い女性を揃えるのが一般的である。

 と、思いきや、世の中広いもので、都内には「地雷嬢専門の風俗店」が存在するという。地雷嬢とは、男性客から見て不本意な顔立ち・体型の風俗嬢のこと。他店で不採用・クビになったような地雷嬢ばかりを揃えた出張・待ち合わせ型風俗店が『鶯谷デッドボール』だ。

「鶯谷デッドボールの存在ならとっくに知っている」という人がほとんどかもしれない。なにしろ、地雷嬢専門風俗店というそのユニークな営業スタイルから、多方面から取材が殺到しており、雑誌やスポーツ新聞を賑わせているのだ。

 しかし、意外に知られていないのが「占いコース」の存在。鶯谷デッドボールには、占いができる風俗嬢・チェンさん(47歳)が在籍しているのだ。昨年12月に入店した彼女の占いは当たると大評判で、熱心なファンも多いという。

 ご本人を直撃してみた。

──占いコースを始められたきっかけを教えてください。

チェンさん「入店して3日目くらいの時に、たまたま待機室で男性スタッフを占ったんですよ。それで、占いコースも設けたら面白いんじゃないかって話になりました」

──通常のヘルスサービスと一緒に男性客を占う流れでしょうか? 

チェンさん「いえ、占いだけのコースもあるんですよ。なので、女性のお客様もいらっしゃいます」

 デリヘルを女性客が利用するとは面白い。だからといって、女性同士でホテルに入るわけではなく、占いのみの場合はファミレスを利用するとのこと。傍から見れば、女友達同士がお茶しているようにしか見えないだろう。

チェンさん「鶯谷は、デッドボールのほかにも風俗店が多いんです。なので、この界隈で働く風俗嬢さんが来ることもしょっちゅうですよ。女性客のうち、3割は風俗嬢さんかなぁ。あとは、奥さんだったりお母さんだったり…客層は色々ですね」

 占い=女性が好むものというイメージが強いが、チェンさんの元を訪れるのは女性だけではない。最近では、男性が占いコースのみで申し込むケースも増えてきているのだとか。

チェンさん「男性が占いに興味ないなんてことはないですよ。確かに、デリヘルと一緒になっているからこそ『占ってもらおうかな』という気持ちにはなりやすいのかもしれませんが」

 確かに、街角にあるような占いの店は女性客が多く、男性にとっては入りづらいイメージだ。その点、デッドボールの占いコースなら、周囲の目を気にすることなく利用できる。

チェンさん「10代の若い男の子から、70代のおじいちゃままで、年齢層は幅広いですね。お仕事等で深刻なお悩みを抱えていらっしゃるかたもいれば、愚痴を聞いてほしいというかたもいます。愚痴だけでも大歓迎ですよ」

──占いが初めての男性は、どのように話していいか戸惑ってしまうかと思うのですが? 

チェンさん「最初は緊張しているかたもいらっしゃいますね。そういう場合は、まず雑談から入ってリラックスしていただくように心がけています。私の占いは霊視なので、緊張がほぐれてくることで、より見えてくることもあるんですよ」

 そう、彼女の占いは霊視。生年月日を聞かれることもなければ、姓名判断のようにフルネームを聞かれることもない。カードだの水晶だの、小道具もいっさい使わないので、ファミレスで鑑定を行なっても周囲に怪しまれないのだ。

チェンさん「風俗嬢を始める前から、10年ほど占い師として活動していたんです。今でも、デッドボールに出ない日は個人鑑定の仕事をやっているんですよ。関西からお笑い芸人さんがわざわざ訪ねてこられたこともありましたね」

 風俗嬢としても占い師としてもプロフェッショナルなチェンさん。彼女のポリシーは、「笑顔で帰ってもらうこと」なのだとか。

チェンさん「宿命は元から決まっていますが、運命は自分で切り開いていくもの。たいていの人は、運命の部分で迷っているようなので、そこに対してアドバイスをさせていただきます」

──仕事運や恋愛運など、何でも占ってもらえるのでしょうか?

チェンさん「そうですね。ただし、寿命を教えてほしいというのはお断りしています。正直、見えちゃうこともあるんですけど、あえて言いません。寿命は神様が決めることと解釈してくださいね」

 筆者も実際にファミレスにて鑑定を受けたのだが、なるほど人気があるのもうなずける。彼女のアドバイスは的確で、また優しさもある。男性客からも女性客からも慕われる、まさに「鶯谷の母」の如き存在なのだ。

チェンさん「先月、デッドボール歌舞伎町店がオープンしたので、もしかしたらそっちにお手伝いに行くこともあるかもしれませんが、基本的には鶯谷店におります。今後も、ヘルスコースと並行して占いコースも続けていきたいですね」

 チェンさんの歌舞伎町店進出は、男性スタッフからは「ニセモノ新宿の母」と茶化されることもあるが、彼女の占いはホンモノである(著者的には)。気になる料金は、120分7,000円。30分程度でウン万円の鑑定料がかかる占いと比較すると破格の安さである。

 現代男性の草食化が進む昨今、風俗童貞も少なくないというが、まずはファミレスでの占いコースから試してみては如何だろうか。
(取材・文=菊池美佳子)

■取材協力:鶯谷デッドボール

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