風俗で一度もイッたことがない男 ~押しには弱いが発射はできず~

※イメージ画像 photo by BriAnne.Wills from flickr

 一発抜いてスッキリしたい、その“スッキリ”を求めて風俗に行く男性は多いだろう。しかし、ソープやヘルスに行っても、嬢の対応やその日の体調などが災いし、“スッキリ”できずに家路につき、「俺、なんのために風俗行ったんだろ…」と落胆したというのはよく聞く“風俗あるある”の1つだ。だが、その“スッキリ”できないことが毎度毎度のことであったとしたらどうだろうか。

 都内で自営業を営むK氏は、20数年風俗通いを続けているが一度もイッたことがないという猛者である。インポなわけではないらしいが、どうしても風俗ではイケないとのこと。では、イケないにも関わらずなぜ彼は風俗に行き続けるのか。その質問に彼はこう答えた。

「キャッチのお兄ちゃんに声をかけられるとどーしても断れなくて」

 こちらが拍子抜けしてしまうような回答である。それじゃただのいいカモじゃないか、と思わずつっこみたくなってしまった。そんな押しに弱い彼は、仕事柄全国へ出張する機会が多く、それぞれの土地の風俗街を制覇してきたという。

「最近おもしろかったのは、すすきののデブ専ソープに行った時かな。別にデブ専なわけでもないし、いつものようにキャッチのお兄ちゃんに連れてかれちゃったんだけどね。そしたら100キロは軽く越えてるだろうな、ってソープ嬢がついて。彼女はいろいろサービスしてくれようとしてたんだけど、その時僕は“この娘と相撲とったら勝てるかな”っていう好奇心が沸いてきて。どーしても相撲とりたくなっちゃって、彼女にお願いしたんだ。そしたら戸惑いながらもいいですよって。すんごい強かった。すぐ負けちゃったよ(笑)」

 巨漢のソープ嬢と相撲をとった彼は、その結果足をねんざし、テーピングを巻いたまま出張の日程をこなしたという。会社のスタッフにテーピングの理由を聞かれた彼は、意気揚々と昨夜の黒星について語り、ものすごく呆れられたらしい。

「なぜか風俗に行くとケガすることが多くてね。性病じゃなくて、ケガね(笑)。渋谷の女子高生イメクラに連れてかれた時も、セーラー服着たおばさんにローターでひたすらちんこの周りをグイグイやられてて、終わった後に見たら赤いミミズ腫れになってたよ。ちんこの周りに赤い輪っかができてんの(笑)。1週間くらい治らなくて、その間彼女とセックスできなくて怪しまれたけどね」

 最近自分がドMなのかもしれないと自覚している彼は、キャパが異常に広く、来るもの拒まずの姿勢を貫く。“スッキリ”云々ではなく、完全にエンタメ的に風俗を楽しむのが彼のスタイルだ。イカないけど行き続けるという不思議なループではあるが、ケガには十分注意し、いつの日か“スッキリ”できたという話を聞いてみたい。
(文=サ乙)

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