日本テレビの社員・小林正典氏が無理やり女性の胸を触ったなどとして強制わいせつ容疑で逮捕されていたことが16日に明らかになった。小林氏は5日未明、港区のホテルで知人の女子大生(19)を押し倒し、無理やり胸を触ったり、キスをしたりしたとしている。女性は同日に被害届を出したが、小林容疑者は「胸は触っていない」と否認しているという。
小林氏は日本テレビのバラエティ番組『恋のから騒ぎ』でプロデューサーを務めており、番組内では「キモイマン」というキャラクターで出演もしていた。日本テレビは「社員が逮捕されたことは誠に遺憾です。事実の詳細が明らかになり次第、厳正に対処していきます」とコメントしているが、これを受けてネット上では「リアルにキモイマンだったのか」「日テレは悪い話題が続くな」などの声が上がっている。
「『恋のから騒ぎ』は1994年から2011年まで放送された同局の人気番組のひとつ。明石家さんまの自由自在なMCぶりに加え、学生時代の小林麻耶・麻央姉妹や西川史子が出ていたことなどでも知られています。毎回最後には、トークの内容がいまいちだった女性出演者が『愛の説教部屋』に連れて行かれ、さんまからピコピコハンマーで叩かれるというのがお決まり。そこに『キモイマン』として出演していたのが小林氏ですが、人気番組のプロデューサーを務めた経験のある人物がわいせつで逮捕というのはインパクトが強いですね」(芸能ライター)
日本テレビのプロデューサーといえば、情報番組『NEWS ZERO』の担当プロデューサーが同番組キャスターの山岸舞彩らに対するセクハラ行為が原因で更迭されたという騒動があった。山岸アナは「セクハラを受けた認識はありません」とコメントしたものの、実際に同プロデューサーが担当を外されたことからも、セクハラがあったのは間違いないとされている。
また、8月の24・25日には毎年恒例の『24時間テレビ 愛は地球を救う』が放送されるが、メインパーソナリティーを務める嵐のギャラについても一悶着が起きている。一部週刊誌に、メインパーソナリティーの嵐は5人で5000万円、番組内の特別ドラマに主演する大野智はプラス500万円などと出演者の高額なギャラが掲載されたにも関わらず、同局は嵐について「ボランティアで務めていただいております」と発表。それを受けてネット上では「説得力なさすぎ」「偽善もここまでくると呆れる」といった声が上がっているのだ。
「過去にも出演者らによってギャラの存在が明らかになっており、いわば周知の事実です。しかし、チャリティ番組という性質上『出演はボランティア』だと言い張っているわけです。あからさまにイメージを気にしているところに、自局の社員が強制わいせつで逮捕というイメージ最悪のニュースが飛び込んできたところが皮肉ですね。たしかによくない話題ばかりが起きている日テレですが、今後どうやって視聴者の支持を得て行くのか注目したいところです」(同)
ドラマに関しても『あまちゃん』(NHK)や『半沢直樹』(TBS系)など、他局の作品ばかりが話題になる中で、日本テレビも『Woman』でシングルマザーを演じる満島ひかりの演技が「うますぎる」と大きな反響を呼んでいる。満島ばりのたくましさでこの苦境を乗り切ってほしいものである。
(文=津本ひろとし)