「アタシ、今まで1人の男性としか付き合ったことないの…」なんて、シオらしい表情で女子がつぶやいた時、世の男性は何を思うだろうか?
「チェッ、1人しか経験ないのかよ。なんか重そうだな…」とネガティブに捉える人もいるだろう。だがその反対に、「1人だけってことは、エッチ自体をよく分かっていないんだな、ウヒヒヒヒ」と考えて、ウキウキする人もいるだろう。なぜウキウキするのか。それはもちろん、「経験が少ない→セックスの常識を知らない→それをいいことにこちらの思い通りに教育できる」からだ。
たとえばだ。普通のセックスにおいて、ゴムをつけて行えば、まずほとんどの人は挿入したままドピュッとフィニッシュする。だが、なかには「AVのようにお腹あるいは顔付近にザーメンを出してフィニッシュさせたい」と考えている人もいるだろう。「ゴムをつけてセックスした時でも、お腹に出したい」という、あやふやな願望だ。
もしこれを経験豊富な女子にやろうとした場合、「え、なんでゴムつけてるのにお腹に出すの?」といわれてしまう。だが、経験の少ない女子、まして処女なら、しばらくは「そういうもんなんだろうな」と思いながら、お腹でザーメンを受け止め続ける。さらに「みんなやってるよ」といえば、顔付近への噴射にもためらわなくなる。
そう考えれば、セックス経験の少ない子は、自分の欲求を最大限にリクエストできる格好の存在といえる。だからこそここでは、そんな経験の少ない子に、「ごく当たり前のこと」として教え込むべきエロテクを考えたい。
男にとって、エッチで盛り上がるのは「女子が攻めてくる」瞬間だ。といっても、「私は女豹よ」という雰囲気で、バンバン攻めてこられると興ざめする。だから女子のほとんどは、基本的に受け身で、なかなか自分からは攻めない(特に初期のエッチは)。自分が攻めることで、「エロ女」と見られるのを恐れる気持ちがあるのだろう。
ただ、男の本心としては、適度に攻められたい。ちょいちょい刺激されて「おおぉ、おおぉ、やるね…」となりたい。そこで経験の少ない女子には、ちょいちょい攻めるテクニックを自然に教えてみよう。
具体的にはエッチの始まりの段階で、こちらがキスしたり胸を触ったりしている際に、時々、相手の手を自分の股間に置かせる。ただこれだけでいい。そこから、何かをするよう指示することはない。ただ、何となく手をそこに誘導させるだけだ。
これをエッチの際に何度か続けていると、相手の女性は、エッチのスタート部分で自然と男の股間に手を置いてくれるようになる。もちろんそこから激しくシコシコするわけではないが、むしろそのくらいのソフトな攻めが男としては理想的。相手の女子は、いつの間にか「エッチのスタート部分では男の股間を触ること」が普通と思うようになるのだ。
せっかく初心者に好き放題エロテクを教え込むなら、もっとアバンギャルドなものをマスターさせたい。そういう声もあるだろう。しかし、経験が少ないからこそ、基本的にはあまり大げさなことはしたくないのが女子の本音。世間一般のエッチを知らないから、変な要求をしてもあっさり受け入れる可能性はあるが、反面で、やや用心深くなっていることも確かである。
それを踏まえて、もう1つ教え込んでおきたいのは、「エビ反り」だ。つまり、AVなどでよく見られる、絶頂を迎えそうな時に女優がグッと腰を突き出すアレだ。
人間の刷り込み効果は偉大なもの。普段AVで、イキそうな時にエビ反る女優を見ていると、次第に「エビ反り→感じている」と思うようになる。これを利用するのだ。
正常位でのセックスで終盤に差し掛かった時、経験不足な女子の腰を持ちあげ、エビ反りの体勢を促す。1度目は女子も訳が分からないが、毎回セックスの終盤で、女子の腰を持ち上げ、「こうしてて」とエビ反りをキープさせれば、相手も次第に「セックス終盤、そろそろエビ反りしなきゃ!」となる。経験がないからこそ、意味のないエビ反りをマジメにやろうとしてくれるのだ(もちろん、快感から自然にエビ反りが生まれればそれに越したことはないが)。
こうなればもう至高のセックスは約束された。毎回セックスの終盤になると、女子は意味もなくエビ反りの姿勢になって、まるでAV女優がイク瞬間のような雰囲気を味合わせてくれる。すると男性も、パブロフの犬のように、条件反射的に射精へと到達するのだ。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」)
トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。