驚いたときに発する方言の「じぇじぇ!!」が早くも流行語大賞の本命となり、視聴率も20%越えを連発しているNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』。劇中で能年玲奈と橋本愛が結成したアイドルユニット「潮騒のメモリーズ」の『NHK紅白歌合戦』出場も取り沙汰されるなど、なにかと話題を振りまいている。
主人公の天野アキを演じる能年はもちろん、アキの親友でともに挿入歌「潮騒のメモリー」を歌う橋本、さらにアキの母親・春子の若き日を演じる有村架純など、同作でブレイクした存在は多い。そんな中、春子を演じる小泉今日子の評価も改めて高まっている。
「春子は元アイドル志望のヤンママで、離婚して子供を連れて北三陸の田舎に戻ります。最初から演者を想定して脚本を書くことを当て書きといいますが、小泉に関しては宮藤官九郎が当て書きしたんじゃないかと思うぐらい、ぴったりハマっているんですよね。宮藤は小泉のファンであったことを公言してますし、キャラ設定の段階でアタマのどこかに小泉のイメージがあったのかもしれません。バリバリのスーパーアイドルだった小泉を、“アイドルの影武者だった”という設定にしたのもニクいですが、ナポリタンを『アバズレの食べ物だよ』と差し出すなど、サバサバした感じがピッタリ。この作品で女優・小泉としての魅力が再発掘された感がありますから、今はオファーが殺到しているのではないでしょうか」(芸能ライター)
そんな小泉の男前っぷりを、現在発売中の「アサヒ芸能」(徳間書店)が伝えている。記事によると、小泉はいたってマイペースで仕事もあくせくしないというのがモットー。小泉クラスのタレントなら本来年収1億円はくだらないはずだが、実際は2000万円前後だという。それも「楽しく飲めるお酒さえあればいいから、私の好きなようにさせて」と事務所に直談判した結果だといい、「ストレスなく生きていければいいや」と芸能界でのポジションにもさして関心がないようだ。
また、小泉といえば米倉涼子や飯島直子など仲のいい女性芸能人を集めて「小泉会」なるものを結成するほどの酒好きとしても知られる。豪快な飲みっぷりもたびたび目撃されており、恵比寿の行きつけのバーの壁に酔った勢いで自分のサインを書いたり、初対面の客と意気投合してそのままおごることもあるという。仕事のことをグチる米倉を「クヨクヨしない! 元気出しなさいよ!」と励まして背中を叩く姿も見られているようだ。
「テキーラをショットでガンガン飲むほど酒豪の小泉。よく飲んでいるという新宿2丁目でもその様子を目撃されていますが、店にはマネジャーは同行させずに完全プライベートという雰囲気だったとか。以前にも5万円のシャンパンをポンポンと開けたり、カラオケでは『なんてったってアイドル』など自身のヒット曲を熱唱していたともいわれています。また、若いイケメン男性に『アンタってゲイでしょ?』と切り込み、『ノンケです』と言われると『ゲイだったら友達になれたのに。男だとマネジャーに怒られるんだよね』と舌打ちしていたという逸話が語られるほど、酒の席でのエピソードには事欠かないんですよ」(同)
お酒が進むにつれて「仕事は全部全力でやらなきゃ」などと、熱っぽく語ることもあるという小泉。『あまちゃん』でのハマリ役を経て、今後はどんな女性像を体現してくれるのか楽しみである。
(文=津本ひろとし)