かつて人気を博した『ショムニ』の続編となる『ショムニ2013』(フジテレビ系)が7月からスタートしている。1998年に放送された第1シリーズが平均視聴率21.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、その後は続編とスペシャルドラマがともに3本ずつ放送されるなど、すっかりフジテレビの人気シリーズとなった同作。それだけに、約10年ぶりとなる復活が放送前から話題になっていたが、いざフタを開けてみると結果はあまり芳しくないようだ。
「視聴率は初回こそ18.3%をマークしたものの、2話目に13.8%と急落、7月24日に放送された第3話では9.9%とついに一桁に下落しています。ネット上では『見事なまでの右肩下がり』『この推移は神』などと格好のネタにされていますね。もともと2002年の第3シリーズを『ショムニFINAL』と銘打っておきながら、ここにきて復活したことに『今さらかよ』など否定的な意見もありました。それでこの低視聴率ですから、『焼き直し路線が視聴者に否定された』とまで言われています。批判を覚悟で“鉄板”のコンテンツを復活させたにもかかわらず、視聴率も稼げないとなれば局にとっては元も子もないといったところでしょう」(芸能ライター)
そんな状況に、主演の江角マキコも穏やかではないようだ。『ショムニ』の舞台裏では江角と共演者の間でバトルが勃発していると、現在発売中の「週刊実話」(日本ジャーナル出版)が伝えている。記事によると、江角は視聴者を上げるためにスカートの丈を短くすることを監督に意見。にもかかわらず、ベッキーの丈が自分よりも短かったことが江角の逆鱗に触れたという。『ショムニ』の現場では江角より短かすぎてもダメという暗黙の了解があるようだ。
さらに、セリフ覚えの悪い本田翼の演技にもダメ出し。これには他の共演者もイライラしていたというが、江角は声を張り上げて注意したそうだ。その結果、江角はスタッフや共演者から恐れと畏敬の念を込めて“裏カン(監督)”と呼ばれているという。弁当を食べるときも、江角は楽屋で身内スタッフのみで食べるため、収録以外で共演者と話しているところはほとんど見ない状況のようだ。
「以前は戸田恵子や森本レオなどの味のある役者が脇を固めていましたが、今シリーズではキャストが一新。ベッキーや本田翼、安藤サクラ、森カンナなどが加入しましたから、そのあたりの“あうんの呼吸”もうまくいっていないのかもしれませんね。とくに、モデルとしては大人気でもこれから女優の経験を積んでいこうとしている本田に関しては、多少演技が下手でもしょうがないところ。それでもネット上では『ショムニの本田翼かわえええwww』とキャプチャ画像が出回っているぐらいですから、制作サイドからすれば、本当はもう少し大目に見たいところでしょうね」(同)
その本田はインタビューで「収録の合間は、ヒールを脱いでメークを直したり」「みんなで『最近何食べた?』とか他愛のない話をして、本当にOLの休憩時間のよう」と語っているが、その場に江角の姿はないのだろうか。江角演じる坪井千夏が発する「楽しくない仕事は仕事じゃないんだよ」という名言も人気の要因だったはずだが、今の江角にとってはどうやら『ショムニ』の現場が一番楽しくないようである。
(文=津本ひろとし)