HKT48・指原莉乃の暴走が止まらない。昨年の総選挙で4位と躍進するも、その直後に過去にファンと性的関係にあったという致命的スキャンダルを週刊誌に報じられ、見せしめ的にHKT48に飛ばされた。再浮上は難しいといわれていたにもかかわらず、AKB48の32枚目のシングル「恋するフォーチュン・クッキー」の参加メンバーを決める『第5回AKB48選抜総選挙』でみごと1位に選出され、センターの座を獲得している。
スキャンダル発覚前、指原はモテないヘタレとして『さしこのくせに』(TBS系)に出演するなどして、“ダメキャラ”アピールで人気を集めていた。ところが発覚後は、方向転換を行い、バラエティー番組で『週刊誌に写真を売られた』『(好きなタイプは)秘密を守る人』などの自虐ネタを披露し、イジりやすいキャラクターとしてテレビ需要が逆に高まるという結果になっている。
そんな彼女の“開き直り”はさらに続き、24日発売の『an・an』(マガジンハウス)でのコラムニスト・吉田豪氏との対談では、スキャンダル後のバッシングに対し「私、精神的にスゴイ強いんです。あんまり人のこととか気にしないんで人からどう思われてもいいっていうのがある」とメンタル的にタフネスであることをアピール。ネット上での評判については「見ないです」と断言し、さらに「悪口言われて、何もしていないのにお金が入ってくると思おうって」と話し、「そんなにいっぱいもらってるわけじゃないけど、でもふつうに働いてるよりは楽しく仕事してるので」と語っている。
そんな指原に対し、ネット上では、「“ふつうに働いてるよりは”って、どれだけ上から目線?」「面の皮が厚すぎw」「ヘタレで自信がないのに頑張っている、ってとこが好きだったのに…」「アイドルが吐く言葉じゃないな」と批判の声があがる一方、「自分の社会性を金で切り売りできるってスゴイ」「AKBのなかで一番長生きしそう。この子、相当頭いいよ」など、彼女の処世術を称賛する声など賛否両論が上がっている。
「過去のスキャンダルをネタにまで昇華しているのはサスガですが、自分が愛した男性にベッドで服をたくしあげている写真まで出版社に流されているため、人間不信に陥っている可能性も捨て切れません。ネット上では、最近の指原の言動を“ふっ切れたよう”だとしていますが、見ようによっては自暴自棄になっているようにも…。ある雑誌のインタビューで、記者の質問に対し『こんな質問で記事になるんですか?』と言い出し、その後は何を聞いても『別に…』とエリカ様状態になったとも言われましたよね。この様は天狗と評されていましたが、精神状態が不安定なのではと心配する声もありますよ」(出版関係者)
自身がセンターを務めるシングルの発売を目前に控え、炎上しやすい発言を意図的に投下し、盛り上げようと躍起になっているようにも見える指原。選抜で今回センターの位置にいるだけにすぎない指原だが、露出の多さや注目度からすれば、すでにAKBグループの顔のひとりとも言える存在だ。篠田麻里子、板野友美、秋元才加ら人気メンバーが次々と抜け、人気の低下もささやかれるなか発売される今回のシングルに対する、内外からのプレッシャーは相当なものだろう。精神状態の不安定さを指摘する声があるのも理解できる。今回の炎上が見事ドーピングとして機能し、見事ミリオン達成すれば、指原がいうところの「悪口言われて、お金が入ってくる」状態になるのだが…。
(文=木嶋陽介)