昨年もっともブレイクしたグラビア出身の「美しすぎる32歳」壇蜜。その活躍は止まることを知らず、現在は、平均視聴率が20%を超える話題のドラマ『半沢直樹』(TBS系)に出演。銀行から5億の融資を受けて倒産した会社の社長の愛人役を妖艶に演じ、「役が似合いすぎ」「伊達に昔のアダ名が愛人じゃないな」などネットでの評判も上々だ。また、大久保佳代子とともにMCを務め、ふたりがさまざまな職業を体験するバラエティー番組『だんくぼ』(テレビ朝日系)も、深夜帯(2時21分)で放送がスタートし、わずか2カ月で23時台のスペシャル番組が放送され、早くもゴールデンタイム昇格のウサワが出るほどの人気となっている。さらに、“性的に過激なグラビアや映画に出演し続けているため、スポンサーを探すのが困難では?”とされていたCMへの出演も見事に果たすなど、ジャンルを問わず、まさに快進撃を続けている。
そんな“壇蜜ブーム”にあやかりたいと、メディアは様々な企画を彼女サイドに持ちかけているそうだ。その中に、「伝説の番組を復活させるため、彼女にキャスターを務めてほしい」と白羽の矢を立てたテレビ局もあると「アサヒ芸能」(徳間書店)が伝えている。
その番組こそ、1965年から終了する90年までの約25年間もの長きに渡り青少年の股間をがっつり掴んで離さなかった『11PM』(イレブン・ピーエム/日本テレビ系)だ。うさぎちゃんと呼ばれるモデルたちが湯につかり、バストを見せながら効能を説明する「秘湯の旅」やトップレスの女性がセクシーなポーズをとる「ヌードヨガ」などのコーナーがあり、深夜のお色気番組の基礎を作ったとも言われている。「アサ芸」によれば、日本テレビは視聴率争いで他局よりも一歩先んじるため、名物深夜番組の復活させたいという意向を持っており、早ければ今秋の番組改編で発表されるとも伝えている。また芸能評論家は、壇蜜は将来的に文化人を目指しており、キャスター業に興味を示すのではないかとのコメントを寄せている。
「壇蜜はかつて『11PM』とともに伝説の深夜番組と言われた『ギルガメッシュないと』(テレビ東京系)のリライト版『ギルガメッシュLIGHT』(BSジャパン)にも出演していたため、“出演の可能性が高い”とみて関係者がオファーしたのでは。確かにエロを武器にする壇蜜にとっては、『11PM』のキャスターは適任だと思います。もちろん、知名度的に番組にとってもおいしいでしょう。
29歳でグラビアデビューし、脱ぐこともいとわないエロキャラという、ある意味異色の存在だった壇蜜は、かつて自身の人気の異常過熱ぶりを『流行病にかかったかのよう』『免疫ができてからが本当のスタート』と、ブームが過ぎ去ってからが勝負だと冷静に見ているフシがありました。しかし現在は、一概にブームと言えないほど、彼女の存在は世に受け入れられています。あえてキャスター業や文化人など知性を売りにした分野に飛び込まなくとも、このまま芸能界で生き残ることもできるのではないでしょうか」(芸能ライター)
地上波で多くのレギュラーを持つ売れっ子になりつつも、自身のブログで「お尻が大きすぎて彼氏からフラれた」「ブラを忘れてガムテープで“代用”した」など、「自称・エロいお姉さん」の軸がブレない壇蜜。小蜜こと副島美咲などに代表される“第二の壇蜜”を目指している若手の女性タレントたちも大勢いるが、彼女の存在に追いつくまでに至っていない。壇蜜には変に気取らず、孤高のフィールドを突き進んでもらいたいものだ。
(文=股介権三郎)