北乃きい、セクハラに悩み顔面神経麻痺&セックスシーンまで…スキャンダルを経て“本格派女優”へ

kitano0715main.jpg※イメージ画像:『北乃きいカレンダー 2013年』株式会社ハゴロモ

 若干14歳で「ミスマガジン2005」に輝いた北乃きい(22)。史上最年少で同グランプリを獲得した北乃は、あどけない笑顔とバツグンの透明感を武器に人気アイドルとして名を上げた。その後『恋する日曜日 夏の記憶』(BS-i)で初主演を果たし、女優業へ進出。07年には『ライフ』(フジテレビ系)でいじめられる女子高生役を熱演し、体当たりの演技が評判を呼んだ。10年にはエイベックスからCDデビューも果たすなど、芸能生活を順風満帆に過ごしていた。

 ところが10年に2度報じられた恋愛スキャンダルで北乃の人気は地に落ちる。2月に「週刊女性」(主婦と生活社)に林遣都とのイチゴ狩りデートが報じられ、その5カ月後には佐野和真との“ホテルにお泊まり”から“路上ディープキス”までの写真が「フライデー」(講談社)に掲載されてしまう。「フライデー」での“路上キス”報道直後に行なわれた北乃のシングル「花束」の発売記念握手会には、スキャンダル発覚以前に比べ、集まったファンの数は3分の1とも伝えられている。

 その後、12年にリリースされた4thシングル「Darl:orz」のビデオクリップでは、エレキギターをかき鳴らす金髪のロック少女に扮して登場するなど方向転換を図ったが、オリコンウィークリーランキングでは16位に沈み、支持を得ることはできなかった。

 アイドルとしてまた歌手としては“オワコン”のような逆境にある北乃だが、女優としての評価は決して低くない。映画では『幸福な食卓』(2007年)で日本アカデミー賞新人俳優賞やヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞し、テレビドラマでは篠原涼子主演による大ヒットドラマシリーズ『アンフェア』(フジテレビ)のスピンオフの主演を務めたりもしている。主演作品こそ少ないものの、さまざまな作品へのゲスト出演を着実にこなす若手女優というポジションを獲得している。そんな北乃が、今年8月公開予定の映画『上京ものがたり』で妖艶な姿を見せていると日刊ゲンダイが伝えている。

 同作は原作者の西原理恵子が、美大に通うために上京してきた頃の体験を描いた自伝的作品。美大に通うため田舎から東京に出てきたが、生活苦からキャバクラで働かざる負えなくなった苦学生・菜都美を北乃が演じている。菜都美は毎晩キャバクラで働くが、セクハラに悩んだ末に顔面神経麻痺になってしまう。この“セクハラシーン”が色気がある仕上がりになっているという。

 記事によれば、泥酔した常連客からは『おまえたちは、脳みそもココ(おっぱい)についてんだろ』と胸を触りまくられ、また、服を着たままで肌の露出こそ少ないが、キャバクラのボーイと正常位でセックスするシーンもあり、吐息を漏らすところまであるのだという。

「北乃は『ライフ』で、ガムテープで口を塞がれ、手足を縛られてブラが露出するといったハードなシーンも経験しています。“アイドル女優”といった可愛らしいイメージが強い彼女ですが、アクションシーンなども含め、カラダを張ったシーンには定評があります。なにより、女優としては“度胸がある”という声も耳にしますしね。今回の映画での官能的なシーンにもそれほど抵抗はなかったのではないでしょうか。2度のスキャンダルで“清純派”としての地位を失い、音楽での方向転換にも失敗した北乃は、いままさに“本格派女優”へと成長する過程にあるのかもしれません。だとすれば、こういった“オトナの演技”は今後も増えていきそうですね。“スキャンダルも芸のこやし”と言わんばかりの濃厚なラブシーンなども見てみたいところです(笑)」(芸能ライター)

 『上京ものがたり』の原作者である西原理恵子は、同書に「あのころの私のとこにちょっとだけ行って、絶対信じないだろうけどあんたの人生、これからちょっとちょっと楽しいよって教えてあげたい」と綴っている。北乃もどん底にあったスキャンダルを起こした当時の自分に向かって、「これからちょっと楽しいよ」と教えられる成長を遂げられるのだろうか?
(文=股介権三郎)

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