今クールのドラマの中でもっとも話題になっている『ガリレオ』(フジテレビ系)。スタートから4週連続で視聴率20%超えを果たすという人気ぶりを見せ、10日に放送された第9話も平均視聴率18.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調をキープしている。次週からは最終章「聖女の救済」が前後編に分かれて放映、さらに22日にはスピンオフドラマ『ガリレオ XX 内海薫最後の事件 愚弄(もてあそ)ぶ』が放送予定。柴咲コウ演じる内海薫を主人公に、原作にはないオリジナルストーリーが展開するようだ。
29日に公開される映画版『真夏の方程式』に向けて、さらに盛り上がりを見せる『ガリレオ』シリーズ。一部では、現在の第2シーズンでヒロインを務める吉高由里子と、第1シーズンで福山雅治とコンビを組んでいた柴咲が犬猿の仲となり、お互いに悪態をついているとも言われていた。真偽は不明ながら、今回の第2シーズンでは吉高演じる新人刑事に引き継ぎをする初回の放送だけで、実質的に降板したような形になっている柴咲。その柴咲がスピンオフとはいえ、主役で帰ってくるというのは意外に思えるが…。
「新ヒロインとなった吉高ですが、前シーズンから見守っている視聴者からは『ギャーギャーしすぎ』『うるさいし、いつもイライラしている感じ』と一部で不評を買っているのも事実。一方、柴咲は福山演じる湯川に厳しい言葉をかけながらも、どこか女性らしさの垣間見えるキャラでかわいらしさもありました。ファンからはネット上で柴咲の再登場を待望視するような声が上がっていたため、フジテレビ側も早々に決断したのではないでしょうか。今や『ガリレオ』は局を上げて推す人気コンテンツですからね」(芸能ライター)
15日には『ガリレオ』ファミリーも登場予定の情報バラエティー番組『ガリレオからの挑戦状~実験(ため)す~』(フジテレビ系)も放送されるなど、確かに“祭り”の感のある『ガリレオ』フィーバー。しかし、スピンオフドラマの収録現場では柴咲と吉高の2人には会話がなく、重苦しい雰囲気だったと現在発売中の「アサヒ芸能」(徳間書店)が伝えている。
記事によると、そもそも2人の不仲説は性格の違いからきているようだ。柴咲は役に入り込むため、共演者に話しかけられるのを嫌うタイプ。一方の吉高は男女の隔てなく共演者と打ち解けるのがうまい。ましてや、福山は所属する事務所・アミューズの大先輩である。そのため、現場は下ネタすら飛び交うほど和気あいあいとした雰囲気になっているようだ。
そんな中で、過去に柴咲が福山とうまくいっていなかったことを聞いた吉高は「あの人は何様なの!」とあきれていたという。さらに、それが伝わったのか、柴咲の方も「あの子はそんなに演技うまくない」「あの作品には合ってない」などと口にしていたというものだ。
「一部では女優業に興味を失っており、歌手活動の方に力を入れたがっているといわれるように、柴咲はどちらかと言うとクリエイター気質が強い。そのため、何事も突き詰めて考えたいタイプなんでしょう。福山とは第1シーズンの2007年からユニットKOH+で一緒に活動していますから、決して仲は悪くないんだと思います。ただ、小悪魔的でゆるい雰囲気が魅力の吉高は、いわば正反対。比較されると、どうしてもそう見えてしまうんでしょうね」(同)
しかしながら、スピンオフドラマで不仲がささやかれる柴咲と吉高がダブル出演するとなると、現場の雰囲気は悪くとも、結果的に絶好の話題づくりになることは間違いない。さらなる高視聴率につながる可能性も大きく、実はフジテレビにとっては笑いが止まらない状況なのかもしれない。
(文=津本ひろとし)