女優の松嶋菜々子(39)が、大ヒットした主演ドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)の続編に色気を見せ始めていると一部メディアで報じられている。一説には、松嶋がイメージが固定されることを嫌がって続編オファーを断っているといわれていたが、急に態度を変えた裏にはどんな事情があるのだろうか。
2011年に放送された同作は、平均視聴率25.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、最終回は日本のテレビドラマ史上3位タイとなる40.0%の大台をマーク。しばらく低迷していた松嶋の再評価にもつながった。だが大ヒットにもかかわらず、その後の動きは全くなかった。
「放送終了後、すぐに日本テレビは続編や単発スペシャルドラマ、映画化のオファーを松嶋に打診した。しかし、松嶋は『ミタ』のイメージが定着することを嫌って固辞した。また、松嶋のギャラが『ミタ』人気に乗って大幅に高騰。『ミタ』は一話あたり150万円の契約でしたが、再ブレイク後は主演クラスで300~400万円、脇役出演でも250万円という破格のギャラになった。いくら人気ドラマといっても、これでは簡単にオファーは出せませんよ」(芸能関係者)
『ミタ』だけの女優ではないというプライドが、続編の固辞とギャラの大幅アップにつながったということだろうか。にもかかわらず、今になって続編に乗り気になっているのはナゼなのか。
「先日、松嶋と夫の反町隆史が飼っていたドーベルマンが、マンション内で著名アートディレクター・佐藤可士和氏の妻・悦子さんに噛みついたという騒動が話題になりました。それが原因で佐藤氏一家が引っ越したため、賃料収入を失った管理会社は松嶋夫婦に損害賠償請求し、385万円の支払いが命じられた。このご近所トラブルが明るみになったことで松嶋・反町夫婦は『非常識』と批判され、仕事のオファーも減っている。松嶋夫妻はトラブル後に引っ越したものの今も高級マンションに住み、神奈川・逗子や滋賀県の琵琶湖周辺に別荘も持っている。その維持費を考えると、のんびり大物女優ぶっていられなくなったのでしょう」(前同)
それだけでなく、松嶋が出演した映画『藁の楯(わらのたて)』がカンヌ国際映画祭で酷評されたことも影響しているようだ。
「意気揚々と出品した同作ですが、地元批評家からは『こっけいなほど過剰な演技』『完全な失敗作』などと酷評されました。一部では好意的な評価もありましたが、褒められたのは凶悪犯役の藤原竜也ら男優陣の演技のみ。しかも、同じ日本から出品した福山雅治主演の『そして父になる』が絶賛され審査員賞を受賞したため、余計に惨めな印象になってしまった。選びに選んで決めた映画出演がこんな結果では、松嶋が焦るのも無理はないでしょうね」(映画関係者)
自身のブランドイメージを大切にするために人気作の続編を固辞し、ギャラの大幅アップまでした松嶋。だが、そこにドーベルマン訴訟や出演映画の酷評という思わぬトラブルが相次いだことで状況が一変してしまったようだ。
松嶋といえば、撮影スケジュールを自分中心に組ませ、現場で美容に良いという特製弁当を用意させるなどのワガママぶりでも知られている。「ミタ」の威光があった1、2年前なら許されたのだろうが、現在は日テレ内部でも「ミタのヒットは脚本家の功績で松嶋の力ではない」という意見も噴出中。早めに続編出演を決めないと、近いうちに総スカンを食らってしまうかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)