アイドルに処女性は必要ない!? AKB総選挙で指原莉乃が1位になった意味


 最近は人気が下り坂になっているといわれているAKBだが、総得票数は前回に比べて倍増。第4回の138万4122票から264万6847票と飛躍的な伸びを見せた。シングルについている投票権だけでなく、ファンがファンクラブやモバイル会員などの特典で得た投票権を駆使したことも関係しているが、人気の落ち込みを感じさせない驚異的票数といえる。また、開票イベントの会場も昨年、一昨年と開催された動員数1万人規模の日本武道館から、今回は約7万人動員の日産スタジアムにランクアップ。まだまだAKB人気は健在といったところだが、この状況で指原が1位を獲得したことに大きな意味があるとも指摘されている。

「アイドルといえば、かつては処女性が絶対的に重要視されてきた。しかし、セックススキャンダルのあった指原が国民的アイドルグループのトップになったということは、もはや処女性は重要な支持要素ではなくなったといえるでしょう。むしろ、スキャンダルによって話題性が増した方が支持につながるという見方すらできる。ファンもアイドルに処女性を求める“ガチ”なタイプより、エンターテインメントとして楽しむ人が増えたように感じます。それに指原の場合は、関係を持った相手がファンだったため『アイドルと仲良くなれば一線を越えられるかもしれない』という“夢”を与えることにもなった」(前同)

 指原のセンター獲得によって、良くも悪くも大きく変わりそうなAKB。疑似恋愛の対象となるアイドルとしての旬は過ぎても、様々な仕掛けを凝らしたエンターテインメント集団として今後も人気をキープしていくのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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