SMAPの木村拓哉(40)が、10月期の秋の新ドラマに主演するという情報が業界に流れている。木村といえば、昨年放送されたフジテレビ系の月9ドラマ『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』が平均視聴率は17.7%を記録し、2011年の『南極大陸』(TBS系)も平均視聴率18.0%を獲得。ドラマ不況といわれる昨今だが、キムタクパワーで安定した高視聴率をたたき出している。新ドラマも当然ながら大注目されることになるだろうが、東京スポーツによるとヒロインがいまだに決まっていないという緊急事態になっているという。
同紙によると、キムタクの新ドラマのタイトルは『おやじの背中(仮)』。「キムタク演じる主人公が、幼いころに母や妹を捨て今では何もなかったように政治家として成功している実の父親に復讐する」という内容だという。過去にキムタク主演で大ヒットした『華麗なる一族』(TBS系)と同じ日曜9時枠での放送になるようだ。加齢とともに人気も下降気味といわれていたキムタクだが、前述のようにドラマはヒットを飛ばし続けている。当たると分かっている作品にもかかわらず、なぜヒロイン未定という事態になっているのか。
「SMAPの中でもキムタクはヒロインの選定に厳しく、なかなかジャニーズ事務所側のOKが出ない。知名度や演技力、イメージなど、女優側に求めるハードルが高い。それでも一度はジャニーズ御用達の女優・香里奈に決まりかけたが、フジの『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』で共演しているため、TBS側が拒否してご破算になった。石原さとみや北川景子などにもオファーを出したようですが、どの女優からも敬遠されて断られているようです。その原因はキムタクが俺様態度で演技に注文をつけてくるため、とにかくやりづらいというウワサです。しかもスケジュールは全てキムタク中心で周りが合わせなくてはならないため、メイン級の共演者は他の仕事を入れることができない。10月スタートのドラマのヒロインを急に振られても、対応できないのは当然です」(芸能関係者)
連ドラのメインキャストは1年以上前に内定しているのが通例。人気のある俳優や女優は多忙なため、ドラマの内容は二の次で先にスケジュールを押さえてしまうのだ。そう考えると、どれほどの異常事態かということが分かるというものだ。
「キムタクが相手役として納得するような女優は、ほとんどスケジュールが埋まってしまっている。空いている女優がいたとしても、キムタクの相手役を嫌がって拒絶される。しかし、7月のクランクイン予定は動かせないため、関係者はヒロイン探しに血眼になっていますよ」(前同)
業界から敬遠されているというキムタクだが、ドラマのオファーは次々に舞い込んでいるという。
「2年後のNHK大河ドラマが織田信長を主人公にしたストーリーに内定し、キムタクが主演するという話が出ています。歴史的大惨敗となった『平清盛』をはじめ、大河の視聴率が下がり続けているため、NHKもキムタク頼みに走ったようですね。フジテレビでも、01年にキムタクが型破りな検事を演じた『HERO』の続編の話が持ち上がっている。ドラマ不況に業界中が頭を悩ませていますから、高視聴率を確実に稼いでくれるキムタクブランドの威光が増しているようです」(テレビ局関係者)
40歳の大台に乗ってもいまだに視聴率男の座をキープしているキムタク。スタッフや共演者を振り回すのも、彼だからこそ許されるということか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)