2013カレンダー』TOKYO FM
「低視聴率女王」の汚名返上か、武井咲が主演する金曜ナイトドラマ『お天気お姉さん』(テレビ朝日系) が5話までの平均視聴率が10.20%とふた桁をキープ、まずまずの評価を受けている。所属する大手芸能事務所・オスカープロモーションの猛プッシュを受けて活躍の場を広げてきた武井。しかし昨年はCM、ドラマ、映画に出ずっぱりだった割に数字が全くとれずタレント好感度調査もランク外、一時は軽度のうつ病とウワサされていただけに周囲もひと安心といったところだろうか。
本人のやる気も全く違うようで、セリフ覚えや細かい演出にも気を配り、「現時点での代表作にしたい」と意気込み十分で撮影に臨んでいるという。好調の裏にはスタッフの努力もあるようだ。
「武井は確かに女優としての評価が高いわけではないし、一部では“まだまだ、ひよっこ”みたいな扱いを受けることもあります。今回は、感情表現に乏しいことを逆手に取り、クールな天才気象予報士が刑事事件を解決していく、という役で極力ボロが出ないようにしていて、これはもう武井の無表情を活かした脚本の勝利といえるのかもしれません」(ドラマ関係者)
しかし、実は不安要素もある。共演者の佐々木希との関係だ。武井の意気込みとは裏腹に、本番でNGを連発する佐々木に武井が苛立ち、現場では険悪なムードが漂っていると「週刊新潮」(新潮社)が報じている。
二人に共通するのは元ヤン・元ギャルという過去。ネットには両名のやんちゃなシロウト時代のプリクラや携帯画像が流出、数々の武勇伝も伝わっている。当初は上下関係を重んじるヤンキー同士でうまくいくと思われていた共演だが、ある時佐々木のNGに武井がこれ見よがしにため息をついたことで佐々木が激怒、両者の仲が冷え切っているという。
「佐々木も努力はしていますが、何しろ漢字に弱くて台本の意味がつかめず、それが棒読みにつながっているともっぱらです。中学時代に遊びまわり、まともに授業を受けなかったツケなのかもしれません」(ドラマ関係者)
佐々木は清楚な美貌とは裏腹な強気な性格で、やんちゃで知られたユッキーナこと木下優樹菜もビビるほどだという。一方の武井もタダモノではなく、かつて共演した妻夫木聡が「子役から芸能界にいるみたいだ」と評したほど肝も座っている。少し前の口ぐせが「聞いてない!!」の連発で、マネジャーに当たり散らすのは日常茶飯事。気分が顔に出やすいタイプで「性格に難あり」と言われたこともあるが、好調な視聴率に気をよくしてそんなキャラを今は封印。全力で役作りをしている傍らで佐々木に足を引っ張られては、武井としてはたまったものではないだろう。武井サイドに同情の余地ありともいえそうだが、芸能界の先輩格で佐々木のプライドにも気を遣わなくてはならないスタッフが一番の被害者といえるのかもしれない。
(文=ぶり)