AKB48の総合プロデューサーの秋元康氏(55)が6日、クレイジーケンバンド・横山剣(52)の「大座長公演」の会見に出席。同公演のプロデュースを手掛ける秋元氏は、会見でAKBについての質問にも答えたが、その内容が弱気になっているとファンの間で話題になっている。
AKBのデビュー以来、グループの全権を掌握していたといっていい秋元氏だが、HKT48の指原莉乃(20)をHKT48劇場支配人に抜てきした人事異動について「指原がすごくHKTをまとめているので、劇場支配人はどうかと、スタッフから提案があった」と説明。さらに「人事異動については現場スタッフに任せている」と明かしている。ほんの数年前は「タルんだメンバーを強制脱退させる」などと人事にも事細かく口出ししていたが、かなり変化があったようだ。また、AKBメンバーの卒業が相次いでいることに関しては「自分がこれだと思ったときに卒業するのはいいこと」「いつまでAKBにいていいとか、いちゃダメだとか何もない」と発言。センターだった前田敦子(21)の卒業の際には、タイミングから何から明らかに秋元氏が深く関わっていたが、もはや我関せずで「卒業はご自由に」といった言い方である。
かつての強気発言がウソのような秋元氏の変化。AKBといえば、わざと騒動を巻き起こして注目を集める「炎上マーケティング」によってのし上がってきた部分がある。だが最近、秋元氏は峯岸みなみ(20)の丸刈り騒動後に「もう万策尽き果てた」「何をやっても揚げ足をとる人がいる」などとラジオ番組で弱気発言を連発。AKBが鉄の掟として掲げてきた「恋愛禁止」に関しても、秋元氏は「一つのネタとして言っているが、決して恋愛禁止ではない」と発言。さらに「僕は(恋愛禁止とは)一度も言ってないんですよ」と語り、ペナルティによる脱退者まで出してきた「恋愛禁止ルール」が存在しなかったかのような発言を繰り返している。
ブレブレで弱気な発言が目立つようになってしまったが、秋元氏の内面にどのような変化があったのだろうか。
「業界でも世間でも、AKBが何か騒動を起こせば『秋元が裏で糸を引いている』と噂され、黒幕といったイメージがつくようになった。それを秋元氏は気にしているようです。劇場公演中心だった初期のころならともかく、これだけ巨大化したグループを秋元氏一人が掌握できるわけがない。もう彼の手を離れてしまっているのに、世間から悪く言われるのは自分だけという状況にフラストレーションが溜まっている。商売柄、ダーティなイメージがつくのもマイナスになります。最近の秋元氏はほとんどAKBに対する意欲を失っており、一時は『AKBのプロデューサーを辞めたがっている』という噂が業界で流れたほどでした。AKBメンバーの卒業が相次いでいますが、秋元氏も泥船から抜けだすタイミングを計っているのかもしれませんね」(芸能関係者)
秋元氏の電撃卒業が発表される日も近い…!?
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)