今年1月に韓国で第2子となる女の子を出産し、先月仕事復帰を果たした女優の小雪(36)。夫で俳優の松山ケンイチ(28)との夫婦仲もよく、仕事も家庭も順調という理想的な女性像といえる。さぞ憧れている女性は多いだろうと思いきや、なぜか近年は雑誌の「嫌いな○○ランキング」で上位に入ることが増えている。
発売中の「週刊文春」(文藝春秋)が女性読者を対象に実施したアンケート企画「女が嫌いな女 2013」でも、小雪は和田アキ子(1位)、谷亮子(2位)、久本雅美(3位)に次ぐ4位にランクイン。常連の泉ピン子(5位)や沢尻エリカ(6位)らを抑えての堂々の嫌われぶりを見せつけた。小雪は同誌が2月に実施した「好きな女優・嫌いな女優」アンケートでも、嫌いな女優部門で3位に入っている。
他のアンケート企画でも安定した嫌われぶりを発揮している小雪だが、彼女がそこまで嫌われる理由は何なのだろうか。
「小雪が『嫌いな』系のランキングで上位に入るようになったのは、昨年5月の金環日食騒動がきっかけ。日食の前日に開催された映画のイベントで『もう見ました』と言いだし、世間のヒンシュクを買いました。あの出来事で『その場の空気で簡単にウソがつける女』『何もかも作り事』という印象が強くなった」(週刊誌記者)
イメージ悪化に危機感を抱いたのか、その後、小雪は急に“庶民派”をアピール。昨年9月に雑誌のインタビューで、長男を預けるために3つの公立保育園に申し込み、いわゆる「待機児童」として空きが出るのを待っている状態だとを明かした。幼稚園ではなく保育園に申し込んだ理由として小雪は「子供はごく普通に育てたいし、自分自身も普通のお母さんでありたい」と説明。だが、一般的な家庭が認可保育園を希望するのは保育料の安さによるところが大きく、小雪のようなセレブが希望するのは稀。女性層からは「セレブが一般家庭の入園枠を奪わなくても」「素直に幼稚園に行かせればいいのに」「わざわざセレブが庶民の暮らしを体験します、というアピールがウザい」などといった批判が巻き起こった。
韓国での出産でトラブルを起こしたことも、嫌われ度を増す要因になった。小雪は産後ケアが充実している韓国の「産後調理院」という施設に入って出産を予定していたが、出産直前に入院費を払わずに勝手に転院。施設側が「小雪のスタッフが無断で施設内に立ち入った」として不法侵入で告訴する事態にまで発展した。
「施設側は有名女優である小雪のために、最高級の部屋を用意していた。ところが、小雪は『自分は芸能人だから』と更なる特別待遇を要求。施設側は『料金の割引』もしくは『無料にしろ』という意味だと理解し、それはできないと突っぱねた。その日の深夜、小雪は『チムジルバン(低温サウナ施設)を見に行ってきます』と言い残し、別の施設に夜逃げ同然で転院してトラブルになったようです。ハリウッド進出も果たした国際派女優としては、あまりにもセコい」(前同)
この騒動では、小雪が韓国での出産に異常なほど意欲的だったことから「ステルスマーケティング(ステマ)」疑惑も噴出。「韓国の業者から宣伝費を受け取っているのではないか」との噂もまことしやかに流れた。また、韓国の「産後調理院」をベタ褒めしたため「日本の産婦人科をバカにしているのか」などといった批判も相次ぎ、ネットは炎上状態に。金環日食騒動や待機児童発言で落ちたイメージが、さらにダウンすることになってしまった。
おまけに業界内でも「下っ端スタッフへの態度がぞんざいすぎる」「ヘビースモーカーで、撮影中に小雪の“タバコ待ち”がある」「気に入らないスタッフを睨み付ける」などなど、悪評がチラホラ。休日は毛玉だらけの洋服にスッピンで出歩くなど、飾らない人柄ではあるようだが、「高嶺の花の女優」というイメージとは正反対だ。
態度や言動に「作られた感」がありながらも、意外と安易にボロを出してしまう小雪。彼女が嫌われているのは芸能人ゆえの嫉妬というだけでなく、本人や事務所のイメージ戦略にも大いに問題があるようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)