うまいこと女の子を部屋に連れ込めた時に最適なBGMとは

※イメージ画像 photo by waffleslayer from flickr

 意中の女の子と2人で飲んで、運良く我が家へ行く流れになったとする。この時、お互いの上で「セックスしよ」と合意できていれば、そこから小細工する必要などどこにもない。コンビニでコンドームを買って、トイレで息子の清潔度チェックを行って、後は徐々に始めればいいだけだ。こんなシチュエーション、夢みたいだ。

 だが、そううまくいくことは少ない。つまり、家に連れ込む形にはなったが、相手は必ずしも「エッチOK」とは言っていない。具体的には、「DVD見よう」とか、「近いからちょっと寄っていこう」とか「おみやげあるから寄っていって」なんて、あの手この手の口実を駆使しながら、家に招いたパターン。女の子も心のうちでは「ほぼエッチOK」なのだけど、まだ確定はしていないし、場合によっては若干迷いがある状態。こういう状況での連れ込みは、よくあるケースではないだろうか。

 この状況では、男は部屋に入ってから色々な選択を迫られる。「ムードをどう作るか」「距離をどう縮めるか」「押しのひと言をどうするか」などなど、性交へ向けて着々と階段を上る作業が待っている。

 そして、その階段のほぼ一段目にあり、しかも性交できるかどうかを左右する重要なポイントがある。それが、部屋に連れ込んだ時のBGMの選択だ。

 部屋に女の子を連れ込んだ時、無音状態で戦うのはかなり厳しい。緊張感の中の静寂は相手の心理を慎重にし、また、一挙手一投足を妙に浮き立たせてしまう。たとえばそれまでテンションの高かった女の子も、あまりの無音状態になれば「我に返る」ということも少なくない。これは部屋に限ったケースではなく、どんな場所でもある程度の音がないと、妙な緊張感を抱いてしまうのは想像に難くない。だからこそ、ほとんどの人は戦略的かどうかに関わらず、何かしらの音を部屋の中に発生させるはずだ。しかし、そこで困るのが音のチョイスである。

 誰もが最初に考える無難な手段は、何らかのCDを流すことだが、これが意外に難しい。多くの人はおそらく、恋愛ソングに定評のある人気歌手の曲を流そうとするだろう。具体的には、Mr.Childrenやスピッツなど。だが、これらはできれば避けた方が良い。

 その理由として、まず上に挙げた歌手たちは当然ながら大人気である。そのため、相手女性にとって「思い出深い」曲が流れる可能性は高い。となると、部屋に来た女性に少しでも迷いや後ろめたさがあれば、その中途半端な自分を思い出深い曲が引き止めてしまう危険がある。

 さらに、これらの定番恋愛ソングは、女性にとって、いわゆる「憧れの象徴」だ。となると、その憧れの曲を流しながらの戦いでは、自然と女性も「理想的な展開」や「理想的な男性像」を求めてしまう。言いかえると、定番ソングがドラマのような恋愛ストーリーを無意識に女性に連想させ、結果、男の言動に対する審査を厳しくする。性交までのハードルが高くなってしまうのだ。

 ではどんなBGMがいいか。結論から言うと、女性があまり興味を示さない歌手がベスト。さらに、曲調もアップ過ぎずスロー過ぎず、なるべく音楽に注目が行かない「心地良い雑音」が良い。とはいえ、日本のアーティストだと選択が難しくなるので、無難なのは海外のそれなりに有名な歌手(Maroon5など)を選ぶこと。「海外の曲、最近聴いてるんだよね。全然詳しくないけど」といっておけばいいだろう。相手の女性が「この曲、聴いたことあるかも」くらいだと、心地良さがテンションを保つし、かといって食いつき過ぎない。

 なお、iPodなどのシャッフル機能を使うのも注意が必要だ。楽曲リストの中に先ほど挙げたような定番曲が入っていると、その曲が流れた瞬間、女の子が「あ、これ好き」と食いつき、流れを遮断させる可能性がある。もっといえば、女の子を立ち止まらせるきっかけになり得る。シャッフル機能を使うなら、“女の子を連れ込んだ時”用のプレイリストを作ってその中でシャッフルさせよう。これならCD単体とは違い時間無制限でリピートさせることもできるため、大事なところで無音になるという悪夢からも逃れられる。

 持っている曲のラインナップが弱い人の中には、とりあえずテレビをつけておくケースもあるだろう。だがこれも要警戒だ。相手の女性がテレビにあまり興味を示さない人なら良いが、場合によってはテレビに食いつき過ぎて、男が攻めあぐねるパターンがある。また、テレビは構成や展開が読めないため、バラエティなどではいきなりエグい下ネタが飛び出して若干気まずい雰囲気になることも。失敗は許されない場面だからこそ、様々なリスクを取り除いておくべきだ。

 デートの前日は、2件目に入る店や話のネタ、家への連れ込み方などを必死に考えるものだが、部屋でのBGMまで注意する人は少ない。だが、これは勝敗を分ける大きなポイントになる。であれば、最低でも前日までには、部屋に連れ込んだ際のBGMを用意しておこう。なお筆者トビタの場合は、iPodの中に自作のプレイリスト「バトルinホーム」を用意してある。女子を連れ込んだ時には、このプレイリストが力を発揮するのだ。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」

トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。

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