『’12春夏かんたんソーイングミセス版』実業之日本社
3月27日、女優の坂口良子が57歳の若さで急逝していたことが分かった。現時点で死因は公表されていないが、今月12日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)で“重病説”が報じられており、その際には坂口が自身のブログで「腸閉塞を患い、それとほぼ同時に、インフルエンザから肺炎になった」と病状を明かしつつ「現在は栄養を補給するため点滴などの治療をしながら静養している」「今後とも皆様に喜んで頂けるようなお仕事をして参る所存でございますので、応援よろしくお願いします」と復帰の意思を記していた。
昨年8月に、14年間交際したプロゴルファー・尾崎健夫と結婚してからわずか7カ月。また、ここ数年は女優業だけでなく、娘の坂口杏里(22)の芸能界進出に合わせて母娘セットでバラエティ出演する機会も増えており、多くの視聴者が突然の訃報に驚き嘆き、悼む声を彼女のブログに寄せている。
奇しくも彼女と同じ57歳で昨年亡くなった歌舞伎役者の中村勘三郎も、食道がんの摘出手術の後に肺炎にかかり、急性呼吸窮迫症候群で死亡していた。また今年2月には、市川團十郎(享年66)も惜しまれつつ亡くなったが、死因は肺炎と発表されている。
「肺炎は風邪の延長ではありません。安静にしていれば治るというものではなく、昨年厚生労働省が発表した資料によれば、2011年の死亡者の死因順位の1位はガン、2位に心疾患、そして3位が肺炎でした。50代ならまだ容姿も気持ちも若々しく、老人ではないのだから肺炎程度で死なない、と思い込んでしまいがちですが、坂口さんの場合、11年夏ごろから体調に異変があり治療を続けてきたそうですから、体力が落ちていたのかもしれません…。本当に残念でなりません」(芸能記者)
「週刊女性」によれば、坂口は11年に消化器系の重い疾患を患い、複数回にわたって治療を受けながら仕事を継続してきたようだ。しかし年末から再び体調を崩して合併症を引き起こし、2月に都内の病院に入院。呼吸器系にも影響が及び、体重も10キロ近く落ちてしまっていたという。坂口側の発表と照らし合わせると、腸閉塞を患って治療をしていたが、昨年末になって流行していたインフルエンザに罹患、肺炎を引き起こして入院していたということだろうか。家族は当然、一昨年の時点で彼女の体調不良を知っていただろう。同誌では彼女の病気を知った周囲が「結婚どころではない」と治療を優先するよう騒いだときも、彼女と尾崎は病気を承知のうえで「一緒のお墓に入ろう」と決意し、入籍。披露宴も挙げたという。
「ご家族の悲しみは察するに余りあります。尾崎さんはもちろん、娘の杏里さんのことも…。これまでは良子さんと一緒にテレビ出演することが多くて、非常に仲の良い親子だったことで知られています。女手ひとつで育てたこともあって、尾崎さんとの結婚も『ママを取られるみたいでイヤだった』となかなか認められなかったほど、杏里さんはママっ子だった。でも、良子さんは自分がいなくなっても娘が芸能界でちゃんとやっていけるようにと思って、彼女の売り出しに協力してバラエティー出演を受けてきた。娘のことを心から応援していたんです。仲良し母娘で売っていただけに、ネット上では杏里さんを心配する声が相次いでいますが、彼女は良子さんに似てこんなときでも無理して仕事を頑張ってしまうような子。しばらくは休んでもいいと思いますし、いずれまた明るい笑顔を見せてほしいです」(前同)
昨年11月、尾崎・坂口・杏里の家族三人が共演した『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)で、杏里は「部屋とYシャツと私」の替え歌で「ママとジェットと私」を披露。自宅では新婚の二人がいつもイチャイチャしていることや、酔うとすっかりリラックスして素っ裸でくつろぐ尾崎のことを「愛する娘のため ジェット機隠して~」と歌い上げ、ゲストや観客だけでなく尾崎・坂口も大爆笑していた。息子も含め、彼らと家族として過ごした時間は、坂口にとっては幸せだったに違いない。