ちょっとHなカウンセリング』学習研究社
今月3日に放送された『サンデー・ジャポン』 (TBS系)で“ペニオク詐欺”の広告塔になっていた小森純(27)を痛烈に批判し、ネット上で賞賛を浴びた女医でタレントの西川史子(41)。番組内で西川は、涙ながらに謝罪する小森に「テレビで謝罪したりブログを辞めたりすることでみそぎになると思ったら大間違い」「詐欺の片棒を担ぐようなことは心根の問題」と厳しい意見をぶつけた。ネット上をはじめ視聴者は西川の言葉に共感を示したようだが、業界内からは「何様だ」との声が噴出し、西川バッシングが発生している。
東京スポーツでは「芸能プロ各社が西川先生を『ブラックリスト』に」と業界内で共演NGが出されていると伝えており、日刊ゲンダイは「ペニオク騒動にシャシャリ出る 何様タレント 西川史子の原点」の見出しで騒動と全く無関係のはずの西川家の教育方針を批判し、 「『早く画面から消えてくれ』が、大方の意見だろう」と記した。さらに「週刊新潮」(新潮社)が西川の不倫疑惑を報じ、「週刊実話」(日本ジャーナル出版)は不倫相手の男性が親しいホステスに「(西川とは)一回ヤッたからもういいや」とこぼしていたという関係者コメントを掲載している。
なぜか、ペニオク詐欺に関わったタレントを糾弾した直後に増えだしたメディアによる西川批判。バッシング記事の増加はとどまる気配が無く、16日付の東スポは「西川センセイ ネット詐欺加担疑惑」の見出しで、西川が過去に詐欺まがいの事件に関与していたと報じている。記事によると、2年前に「美容の専門医・西川史子先生監修」をうたう美容サイトを展開していた会社が、効果の怪しいダイエットサプリを無許可販売したとして薬事法違反で摘発されていたのだという。
西川はサイトで相談コーナーなどを受け持っていたが、商品販売には一切関与しておらず、問題の商品にも「西川史子先生がオススメ・選定している商品ではございません」と注意書きが付け加えられていた。しかし、記事は「西川先生の監修だから信用して買っていました。今回のペニオク詐欺と何が違うんでしょうか」と西川の責任を追及する被害女性のコメントを掲載、このような過去があったことを暴いたうえで、業界からは西川の発言に対して「お前が言うな」との声が上がっていると記されている。
また、同記事で東スポは「多数のレギュラーを持ち露出が一番多かったことも小森には災いした」「いまだ謝罪コメントすらだしてない芸能人よりはマシ」「1度の過ちがアダになった」と小森を異常なまでに擁護。しかし、落札していない商品を落札したとブログに自らウソを書いて読者を騙したペニオク詐欺と、販売に一切関わっていない商品が問題になった西川のケースを同列に語るのは無理があるのではないだろうか。このようなほとんど“言い掛かり”に近いようなバッシング記事が掲載される理由は何なのだろうか。
「小森サイドが西川先生の発言を快く思わないのは当然ですが、ペニオク詐欺には多くの芸能人が関わっており、他のタレント事務所も西川先生の口を塞ぎたいのが本音。業界内では、一部メディアを利用して彼女を潰そうとする動きがあるようです。批判の仕方があまりにもバッサリ切り捨てる内容だったので、あれをやられたらタレントの芸能生命にかかわってきますからね。ただ、西川センセイも闇雲に批判しているわけではなく、計算が見え隠れする部分もある。生番組で小森を厳しく糾弾しましたが、同じくペニオク詐欺に加担したピース・綾部祐二や永井大、菜々緒らにはほとんど触れていない。綾部は吉本興業、永井はケイダッシュ、菜々緒はプラチナムプロダクションという大手所属ですから、ケンカする相手を選んでいるところはあります」(芸能関係者)
小森は桃華絵里、鈴木奈々らモデル系タレントが多い中堅事務所に所属しており、西川としては批判しやすい相手ではあったようだ。だが、それを差し引いても西川の発言は「言いたいことを言ってくれた」「正論だ」と視聴者に賞賛されており、その正当性は揺らぐものではないだろう。
業界内で煙たがられているだけでなく、不倫疑惑や詐欺加担疑惑まで書きたてられた西川先生。視聴者の多くは彼女の発言を支持しているようだが、バッシングに屈してしまわないか心配なところである。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)