【現役セックスワーカーの素顔と本音】ヌードモデル発、OL経由のホテヘル嬢・前編

shoolgirlfeti0207.jpg※イメージ画像 photo by Aimirin from flickr

 中高生の頃は、やたら「皆と同じであること」に固執するものだ。周囲がケータイを持ち始めると、自分だけ持っていないのは取り残されたような気分になる。クラスメイトのほとんどが好んで聴いているアーティストやアイドルの楽曲は、ひと通りチェックしておかないと、話題についていけず孤立するのではないかと不安になる。いま思えば、あんなにも躍起になって周りと足並みを揃えることもなかったと馬鹿馬鹿しくなるが、当時は「皆と同じであること」が最優先事項だった。

 E子(現在30歳)が、「皆と同じにならなくちゃ!」と焦りを持ったのは、ロストヴァージンに対してだった。E子が学生時代を過ごしたのは、中高大一貫教育の私立学校。一応共学だったが、男女のクラスは別々に分けられていた。よって、一般的な共学校のように男女が親密になる機会は少ないが、クラスが別だろうとモテる者はモテるものだ。清楚系美人のE子のことだから、モテ組に属していたのかと思いきや、「当時の私はコケシみたいで、全くモテなかったんです」とのこと。いま現在のE子の容貌からは想像もつかないが、学生時代は非モテ組だったようだ。

 私事で恐縮だが、筆者も学生時代は非モテ組だった(いま現在もだが)。筆者の記憶では、非モテ女子は、非モテ女子同士でつるむものだったはずである。「E子の周囲も、非モテのヴァージン友達が多かったのでは?」と尋ねると、「皆、出会い系サイトを利用してロストヴァージンし始めていた」とのことで、それに焦りを感じたとのこと。そこでE子も、右にならえとばかりに、出会い系サイトにアクセスする。そんなにも、「皆と同じであること」が大事だったのか? 

「それもありますけど、性的なことに興味があったのも確かです。小学校1年生の頃からアソコを弄って、一応オーガズムらしきものも体感していましたし、素人投稿サイトに自分撮りしたエッチな写真を投稿したりしていましたから」

 出会い系サイトに話を戻そう。E子のロストヴァージンに名乗りを挙げたのは、年の近い男子大学生だった。「ものすごいブサメンが来たらどうするつもりだったの?」という筆者の問いに対しては、「それが、ラッキーなことにイケメンだったんです!」と笑う。運がいいのかもしれない。しかし…、

「彼のほうは、私を見て明らかにがっかりしていました。コケシだったので…」

 あからさまに失望感を露わにされたものの、それでもラブホテルに入った。そして、念願のロストヴァージン。コンドームは着けなかった。相手男性が、当たり前のようにナマで挿入してきたので、「そういうものなのかな」と思った。

 「そういうものなのかな」と思い、痛かったけど喘ぎ声も出した。セックスでは喘ぎ声を出すもの、という漠然とした先入観が、彼女をそうさせたようだ。しかし…、

「相手男性を、『痛いのにどうして声を出すんだ?』と、不機嫌にさせちゃったみたいです」

 良かれと思ってやったことが裏目に出てしまったようだ。不機嫌になった相手男性が提案してきたのは、なんとアナルセックスだった。「膣がそんなにも痛いなら、アナルでやろう!」と。そんな無茶な! と、ツッコミたくなるが、

「ローションもなかったのに、不思議とすんなり入ってしまったんです。もしかして私は、アナルが緩いのかもしれませんね」

 初体験でいきなりのアナルファックは、痛みこそなかったが、便意をもよおしたため、「やっぱり前に挿れて」とE子から中断を要請。ナマのままアナルに挿入したペニスを、再びナマで膣に挿入した。いやはや、知識がないとは恐ろしいことである。

 セックス終了後、相手男性はさっさと帰ってしまった。いかにE子がコケシだったとはいえ、ヴァージンの女子高生に対して、あまりにも無神経である。しかしE子は、相手男性の背中を見送りながら、自分の股から出血した悦びに浸っていた。「ああ、やっと自分はロストヴァージンできたのだ!」と。
(文=菊池 美佳子)
後編につづく

【現役セックスワーカーの素顔と本音】バックナンバー
第1話援交発、スナック経由のヘルス嬢・前編
第1話援交発、スナック経由のヘルス嬢・後編
第2話AV嬢発、デートクラブ経由の手コキ嬢・前編
第2話AV嬢発、デートクラブ経由の手コキ嬢・後編
第3話探偵ときどきソープ嬢・前編
第3話探偵ときどきソープ嬢・後編
第4話バツイチホテトル嬢のセックス観・前編
第4話バツイチホテトル嬢のセックス観・後編

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