女性の秘儀「ボディタッチフェイク」に気をつけろ!

bodytouch0124.jpg※イメージ画像 photo by wfoto.net from flickr

 ボディタッチが女性にとっての常套手段であることは、もはや周知の事実。だからこそ、男の立場でいえば、「ボディタッチ=相手からの好意」と捉えられるわけで、ボディタッチの有無や回数から女性の心理を読み、性交確率を試算している男性は多いはず。

 だがしかし、中にはボディタッチに騙された男性もいるのではないだろうか。つまり、飲み会中、気付けば肩をポン、「もー」と言いながら腕をガシッ。その行動を受けて「あれ、この子行けるぞ! ヨイヨイヨイヨイ」と早くもカウパー液が噴出しそうな状態で、さあいざ勝負をかけてみたら、あっさり距離を取られる…なんてパターン。なぜ女性は、あんな風に男をたぶらかすのだろう。それは難しい問題だが、いずれにせよ、男をたぶらかす女性にとってボディタッチはいわば飛び道具。これをやられると、大抵の男がその女性に行ってしまう。

 しかし近年、ボディタッチの進化系といえるワザが流行し始めている。そう、それが「ボディタッチフェイク」だ!

 といっても、読者はひたすらポカンとするのみだろう。ボディタッチフェイクとは、「ボディタッチしそうでしない」動作のこと。

 今までの人生をよくよく思い返してほしい。たとえば隣りに女性がいて、男が何か言う。すると、隣りの女性がまるで肩を叩くかのように手を伸ばしてくる。が、その手は叩く素振りを見せるだけで決して体には触れない。これがボディタッチフェイクだ。「そんなことする女、見たことないよ」という男性は多いかもしれないが、しかし、それこそがデンジャラス。むしろこのワザを知らない男こそ、ボディタッチフェイクに翻弄され、本来狙うべき女性を捨てしまう。そして、女性のたぶらかしを100%受けてしまう。だからこそ、ボディタッチフェイクには用心しなければならない。

 そもそもなぜ、ボディタッチフェイクにそれほどの威力があるのか。その理由は、まさに冒頭で述べた「ボディタッチへの信仰」に他ならない。つまり男は「女の子に触られる」というそれ自体の行為以上に、ボディタッチの裏にある女性の気持ちを重要視している。しかも、様々なメディアで「男はボディタッチに弱い。だから、好きな男性がいたら女性は触るべき」なんて女性向け恋愛テクニックが流布されている。となれば、男たちが「女性の好意の証明」としてボディタッチを欲しがるのも無理はない。

 そんな状況で、隣りの女性の手が腕や肩に伸びてきたらどう思うか。「お、ボディタッチ来るか? つまり俺のこと気に入っているのか?」と期待するだろう。そして知らぬ間に、男の腕や肩はかすかに緊張。場合によっては、わずかに腕を出してこちらからボディタッチを迎えに行ってしまうこともあるだろう。

 だがそこでボディタッチフェイク。来るかと思っていた「好意の証明(ボディタッチ)」が来ない。あれ?と思っていると、また女性の手がこちらに伸びてくる。今度こそ!と思っているとまたもフェイク。この時点でもう、男はボディタッチフェイクの餌食になっているのだ。

 ボディタッチへの過度な意識がボディタッチフェイクによる翻弄を生む。次第に男は、ボディタッチフェイクを連発する女性の動きばかり気になってくる。触れそうで触れない。これが続くと、何とか触れさせたくなってくる。チラリズムと同じだ。「見えそうで見えない」からこそ引きこまれる。触れそうで触れないからこそ、こちらが必死になる。その結果、他の子に目が行かなくなり、フェイクガールばかりを気にして時間が終わる。

 さらに、女の子がフェイクを散々連発した後に満を持してタッチしてきたら最悪。男はその時点でまず骨抜き状態になる。ほぼ昇天。もうフェイクガール以外見えないだろう。

 だが、聞いてほしいのは、こんなフェイクを繰り返すような女性の手の動きには何の意味もないということ。フェイクに価値がないのはもちろん、仮にタッチしたとしてもそこに深い意味はない。ただのクセと考えた方がいい。というか、ボディタッチに意識を置き過ぎてしまうと、トークや気遣いなど、自分のアピールがおろそかになる。そして何より、冷静な目を失い、他の子からの好意を見逃してしまう。だからこそ、ボディタッチフェイクを気にしてはいけないのだ。

 なお、ボディタッチフェイクへの免疫をつけるには、ボディタッチへの信仰を捨てるしかない。寄りかかったり抱きついてきたりすれば別だが、軽く触れるくらいのものは無視。そもそも、自分へのボディタッチは、実は別の男へのメッセージかもしれない。そういった意味でも、ボディタッチ信仰は捨てた方がいい。現代では、ボディタッチが神格化され過ぎてしまった。

 今年、大流行が予測されるボディタッチフェイク。フェイクをフェイクで返せるよう、今のうちに免疫をつけておくことが重要だ。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」

トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。

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