フィリピン在住・ことぶき太郎が綴る、フィリピーナの魅力発見
「快感体験観察日記 最終回」
歴史は、繰り返す。
誰の言った言葉か忘れたが、歴史とは年表だけではなく、個人にだってあるものだ。生まれてから現在まで、そして未来へと繋がっていく。
2009年の4月、オレの歴史に刻まれた想い出がある。
1996年から半年間、日本で付き合っていたお姉ちゃんBと、フィリピンのクバオという所でバッタリと再会してしまったのだ。
「タロウサン…」
という声に振り向いたオレは、恋愛ドラマの主人公みたいであったろう。
Bは、オレがフィリピンに来た頃再び日本へ行き、オレを探したらしいが、お互いの歴史的時間がずれていた、というわけだ。
再度、快感体験を味わうのに時間は必要なかった。
即、ホテル。歴史ならず、セックスは繰り返す。
日本のスナックで出会ったときBは22歳だったから、33か34歳になっていたわけだが、若いときのまんまだった。おっぱいも下腹部も、おまんこの色も、ビラビラもクリも。
違っていたのは、少し激しくなったことだ。
オレと同様に、BにはBの、セックス歴史があったに違いない。
おねだりするように迫ってきたキスが、歯を当てるように押し付けるようになっていた。以前は、恐れるように、オレの黒なまこを握っていたその手が、今は強弱を使って扱うことを知っていた。
小さくて上向きのおっぱいも、そのまんま。少し柔らかくなったかなと、感じる程度だ。ほのかに、鼻腔をくすぐるオンナの動物的体臭も、間違いなくBのものだった。
(はぁ~っ…)
という、溜息のようなあえぎ声も変わっていない。
(よし、よし。昔と同じようにやってやろう)
と思ったオレは、手を腰からお尻、太腿へと這わせた。
膝頭から太腿の内側へ手を移動させ、閉じた脚を開いた。
5センチ程の生い茂った陰毛の林も、昔のままに指に絡みつく。
狭い幅で長めのビラビラが、オレの右手の中指を包み、ぬめった洞窟へといざなう。指を出し入れすると、ぐちょぐちょっと音を立てて、Bのあえぎ声を誘う。
12年の歴史をまったく感じさせない。
オレもそれだけの年月、齢を重ねてきているわけだが、不思議な時空を越えての、快感体験のような気がしてきた。
オレの指は、濡れたおまんこをなぞり、クリトリスへと這い上がった。
包皮に包まれて顔を覗かせるそれは、子猫の足の肉球を転がしているみたいだ。指に気持ちがいい。
Bの手指に力が加わり、
(ふむっ!…)
と、一瞬呼吸を止めながら、黒なまこに圧力を加えた。
黒なまこは、亀頭を振って応える。
オレは、Bの脚を広げ上に重なった。
黒なまこを、おまんこにあてがい、むにゅぎゅっっと亀頭をのめりこませた。
Bは大きく口を開け、目を見開いて、弓なりに身体をのけぞらせた。
声は出さない。
同じだ。歴史快感体験は、繰り返す。
美味しい、美味しい!
弓なりに反らせた身体で下から腰を振り、亀頭に子宮口をぶつけ、入り口を締め付ける。
オレは、彼女の脚を肩に乗せ、太腿を両腕で抱え、狭くなった濡れまんこに、黒なまこを出し入れさせる。
Bは、さらに腰を持ち上げた。
(えっ?…これは…こんなのは、歴史の教科書にはなかったぞ)
黒なまこが、半ば仰向けになったおまんこに突き刺さっている。
Bは声をあげずに歯を食いしばって、黒なまこを締め付け、亀頭を膀胱からGスポットあたりに擦りつける。
(うっ、昔は、こ、こんなのは…なかったぞ!)
と思いながらも、あまりの気持ちよさに、黒なまこは動きを止めることを忘れて抜き差しを繰り返す。
「うむっ!…うっ…うっ」
黒なまこの咆哮と同時に、不覚にもオレは声を出してしまった。
そしてオレの腰は、意志とは離れて、何度も何度もおまんこに向かって突き出していた。
実に、美味しい!
黒なまこは、その温かいぬめりと締まり、蠢く肉襞を味わい、途絶えた歴史の間に、美味しく育ったおまんこを堪能していた。