西条美咲、冷たい肢体美に宿るエロティックな感触とゾクッとするような怖さ

 主演舞台『ベロニカは死ぬことにした』や壇蜜主演の映画『私の奴隷になりなさい』のミドリ役など、体当たりも辞さない演技派若手としての評価が高い西条美咲が人形を演じきった写真集の第二弾『DOLL BRIDE』が発売された。

saijo1218_hyoshi.jpg※イメージ画像:『DOLL BRIDE 西条美咲写真集』書苑新社

 撮影をした写真家・山岸伸氏が、

「今まで400冊くらい写真集を撮影してきたが、この写真集はその中でもベスト5に入る」

 と絶賛しているこの写真集は、西条が単に外見を人形っぽく着飾るのではなく、球体関節人形を作るなどして人形を研究し尽くし、心身共に人形に成りきったというユニークなもの。

 人形の関節の個数は人間よりも少なく、当然、背中を捩じらせたり腰をひねらせたりするなどの、通常のグラビアのポーズは制限され、不安定でぎこちないポーズになる。

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 西条が「生きているわたしが、異界のものである人形になるのは、とても難しいことです」と語るこの写真集は、2010年にその第一弾『人形鏡』が発売されたときにフジテレビ『とくダネ!』で特集されるなど、インパクトが大きかったが、第二弾では、美術・ヘアメイク・スタイリストに双木昭夫氏、撮影に巨匠・山岸伸氏を迎え、前作をはるかに上回るスケールで完成した。

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 前作『人形鏡』では、人形の美しさを追求したが、最新作『DOLL BRIDE』では、人形が本来持っている怖さやダークなところも表現した。例えば、棺桶をイメージさせる重厚な箱の中から手と髪の毛だけが出ているカットは、どことなく惨殺をイメージさせるし、半透明の白いベールを被せられて砂に埋められているカットは死の魅惑さえたたえている。

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 裸になるカットではメイクの双木昭夫氏が近づき、露にされた西条のピンクの初々しい乳首の上にシリコンで作った疑似乳首を丁寧に貼る。人間の生々しさを抑え、人形が持つ無機質なプラスチック美とのバランスを追及しているのだ。疑似股間のドキッとするようなカットも写真集に掲載されているという。

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 手に余るほど大きく垂れていない、綺麗な形の西条の、程良くふくよかな胸もまた、偶然とはいえ、人形を表現するのに最適な大きさだ。

 この驚愕のメイキング映像は、12月21日に中野のオメガアルゲアで行われる写真集『DOLL BRIDE』発売記念イベントにて、写真家の山岸伸氏らを迎え、公開されるという。
予約なしでも写真集を持参するか会場で購入すれば、1ドリンク(¥500)で参加できる。

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■西条美咲(さいじょう・みさき)
1986年3月29日京都府出身。2010年デビュー。
大女優岡田茉莉子の喜寿の記念舞台『女優』でW主演、
上海万博ジャパンデー メインアトラクションで日本代表として京人形と手妻の舞を披露。
趣味は旅行、カメラ、美術鑑賞、絵描き、乗馬。
身長152センチ、B81・W59・H82