右『an・an 2011年3月2日号』マガジンハウス
芸能界に存在するという共演NG。最近、その上位にランクインしたと言われるのが女優の柴咲コウと吉高由里子だ。これは、福山雅治の主演ドラマ『ガリレオ』(フジテレビ系)の映画化第2弾『真夏の方程式』のヒロインの座をめぐるものとされている。ドラマ版や前作の映画『容疑者Xの献身』で福山のパートナーを務めた柴咲が今回はなぜか降板。代わりに、吉高の名が入っていたというものだ。
それを聞かされた柴咲は激怒し、代役となった吉高の悪口を周囲に言いふらしているという噂まである。現在発売中の「週刊実話」(日本ジャーナル出版)によると、最近の柴咲は焦りからかヒステリック傾向に。そして、関係者の間で吉高の話が出たとき、思わず「あの子、枕よ」と口走ってしまったという。そして、それを伝え聞いた吉高も大激怒。「ヤツ、イカれてるよ」と吐き捨てたというから穏やかではない。
もしこれが本当なら、大物女優が売れっ子若手女優の枕営業を暴露するという前代未聞の事態である。女同士のバトルは泥仕合の様相を呈してきたことになるが……。
「いわゆるトンデモ情報ですよね(笑)。10代の頃から活動している芸歴の長い柴咲ですから、いくらなんでももう少し大人ですよ。カッとなって悪態をつくことはあるかもしれませんが、さすがにこの発言は眉唾ものですね。それに、すでにヒット作を連発していて大手のアミューズに所属している吉高が、今さら枕営業で仕事を取ってくるというのも不可解なところ。弱小事務所の売れないグラビアアイドルならもう少し真実味がありますが……。吉高といえば一緒に仕事をした関係者が例外なくメロメロになるほどの人なつっこさを持った女優です。そのゆるい雰囲気が思わぬ疑惑に飛び火したのかもしれませんね」(芸能ライター)
そもそも、柴咲の降板は一説にはゲスト出演する織田裕二との不仲によるものだとされている。織田が主演を努めたドラマ『外交官 黒田康作』(フジテレビ系)で柴咲はヒロインに起用されたが、結果は平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という結果に。さらに、織田にとっては連ドラ主演作初となる視聴率一ケタも記録してしまったのだ。
「イラ立ちを隠せない織田は、収録中に『何か違うんだよな』と柴咲の演技を責めるなど、演出にまで口を出したといいます。最終的には、役者であるにもかかわらず自分のセリフを増やして柴咲のセリフを一部カットするという暴挙に出たとも。これに気を悪くした柴咲が同ドラマのスピンオフ映画『アンダルシア 女神の報復』の出演をドタキャンしたことで、遺恨が残っているんです」(同)
降板が織田との共演NGによるものだとすれば、代役となった吉高としてはとばっちりもいいところである。納得のいかない降板で空いたポストに、自分より若くて勢いのある人気女優がすっぽり収まったことで、矛先がそっちに向かってしまったのだろうか。
10月に行なわれた東京国際映画祭のイベントでは、柴咲が折り鶴の髪飾りに和服、吉高が肩出しのミニワンピースと対照的な姿で登場した。柴咲が人見知りといわれる一方で、あけすけな言動が魅力の吉高というように性格も正反対の2人。しかし、女優だけに勝負はスクリーンの中でやってもらいたく、“場外乱闘”はなるべく避けてほしいものである。
(文=津本ひろとし)