日本のフーゾクすなわち性風俗サービスが海外の男性から人気だという話は、以前当サイトでも紹介した。実は外人男性のこうした傾向は50年位前からのことで、1960年代には海外から日本人女性目当ての男性観光客が大挙して来日していたらしい。そして、そうした「日本フーゾクツアー」でやって来る外人男性向けの夜遊びガイドブックとして、『独身男性の日本』とか『夜の東京』といった洋書まで刊行され、好調な売れ行きだったという。
一方、海外に出てゆく日本人男性が現地のフーゾクで遊ぶ場合、はたしてその地の女性たちからはどのように思われているのであろうか。
「日本の男は、モテますよ。ああ、もちろん、客として、という意味でですが」
そう話すのは、某日本企業に勤めるE氏(47)。彼は20代の頃から単身赴任でヨーロッパに配属され、ドイツに長年駐在していた経験を持つ。その生活のなかで、数箇所の現地フーゾクに通い詰めたという経験を持つ。
彼によれば、概して欧州のフーゾクで働く女性たちからは好意的に迎えられているというのだ。
「まず、日本人は値切ったり、支払いを渋ったりすることが少ないからだと思います。高いと思ったり、手持ちが無くて払えなかったりすると、日本の男はあっさりあきらめる。でも、ヨーロッパの男性たちは、値切ることが多いらしいんです。それも、事が済んでから『これしか払えない』なんてやることもあるというから。女性はそれをとても嫌がるようで。やっばり、カネ払いのよさは大きいと思いますよ」
また、日本男性が「紳士的」なので、女性たちに人気であるともE氏は言う。
「紳士的というか、日本人(の男)は穏やかなんですよ、つまり、プレイがね。しかも、無理強いしない」
だが、日本の男性でも、変態的なプレイやSM好きな者はいる。その点はどうなのだろうか。
「いやいや、日本人の男の趣味なんて、あちら(欧州)の連中に比べたら可愛いものです。連中は、奥さんや彼女を相手にはできないようなプレイ、ちょっと口にできないような行為を、女のコたちに『オレは客なんだからやれ、カネを払っているんだからやれ』と平気で言うんだそうです。日本人のなかにも、その手のプレイを希望する向きはいるそうですが、『ダメ』といわれたら素直に引き下がりますから」
ほかにも、日本人はスケベ心は強くても、せいぜいプレイがしつこい程度で、暴力を振るったりすることはないなど、女性からすると安心度が高いなどの点も好印象なのだという。
ちなみに、欧州のフーゾクについてE氏に聞いたところによれば、「ちょっと大味かな」とのこと。
「接客という点では、なんというか、『作業』といった感じでしたね。それなりに楽しかったですが、ボクはやっぱり、日本のソープやヘルスのほうが好きだな」
日本のフーゾクの評価が高いのも、接客業としてのスキルの高さから来るのかもしれない。
(文=橋本玉泉)