彼女は、経験が少ないと言っていた通り、反応はうぶな処女に近く、新鮮な感触というか、心ときめく触り心地だったのを覚えている。
イクのも遅い方だったが、オレをイカせるのも遅く、それが逆に快感の持続という、とっても美味しいテクニックになっていた。
すべすべした肌が気持ちよく、オレの手は小さめの胸を通り、柔らかくまばらに生える陰毛をまさぐる。
耐えるようなあえぎは、小さく短い。
潤ってきた泉に、さらに潤いを湧き出させるように、オレの指が這いずり回る頃、むしゃぶりつくようなキスをしてくる。あえぎ声を止めるためだ。
そして、お互いの身体に唇を這わせながら、徐々に頭と脚を反対方向に向け、得意の69へと変換だ。
つるんとした肌を密着させながらの、体位変換は気持ちがいい。
そして、オレの眼の前に、やはりつるんとした土手が現れる。
オレの黒なまこに、彼女の吐息がかかる。
ほんの数秒、濡れて光ったつるりん土手を眺める。
2枚のベロが恥ずかしそうに、赤くなって峡谷から顔を覗かせている。
濡れて光ったお豆が、頭だけ覗かせ、包皮の中にかくれんぼしている。
朝露に濡れた柔らかい草のように、まばらな陰毛が恥丘にくっついている。
いい眺めだ。
その光ったお豆に、そっと息を吹きかける。
(うっ)
という、小さなあえぎと同時に、眼の前の両土手がピクンと内側に動いて峡谷を狭める。ピンクの薄い唇が口笛を吹くように息づいて、涎を流した。
彼女の手が、黒なまこを包む。
オレの手は、溢れた蜜を塗りつけるように、すべすべの土手を上下に撫でる。
溢れる蜜の源泉を、両手で剥き出しにする。
思わず、唾を飲み込む。
舌を丸めて、穴をふさぐように滑り込ませる。彼女の背がのけぞり、舌が穴からはずれる。
つるつるすべすべのお尻を掴み、持ち上げるようにしながら、舌を峡谷に沿って、ピーナッツのような豆へと這わせる。口に含み、舌で転がす。
固くなったお豆は、きょとんきょとんとした舌触りだ。その頃になって、やっと彼女の唇が、黒なまこの頭を咥える。
美味しい!
まだかまだかと待たされて、奉仕した後の一口めは美味しい。
口の中の温度と唾液の量に、舌のざらざら感が微妙にマッチして、おまんこ以上の味わいだ。
しかし、遅い! …唇と舌の動きが。
だがしかし、この遅い動きが、何とも言えない快感への始まりなのだ。
オレの眼の前には、ヒダをヒク憑かせて蠢くおまんこの入り口が、アップになっている。舌でクリを転がすたびに、蜜を滲み出させる。
彼女の口が、黒なまこを一本丸呑みすると、小さめの胸がオレの臍のあたりに、ぎゅにゅっと押し付けられる。
彼女の遅い舌の動きと、溢れる涎をすすり上げる唇の緩急が、黒なまこを何度も何度もビクンビクンッと頷かせる。
意識して、動きを遅くしているわけではないのだ。
まったり、ゆったりと絡みつくような遅い動きに、黒なまこは、発射寸前の境界線を行ったりきたりする。
(ははっ・・むはっ・・うむっ!)
美味しい…美味しい!
遅い動きの、もてなしが。
扱いが、優しいんだよな。オレの快感を、自分の快感のように共有しようとしているのがわかる。オレが気持ちよくなければ、気持ちよくならないのだ。遅い動きの中に、それが伝わってくる。
吐き出したい衝動を抑えた黒なまこは、体位を変えておまんこへ突入。打って変わった早い動きで、濡れまんこの中へ、思いっきり吐き出す。
汗まみれになった彼女は、荒い息を整えながら、オレにすべすべぬるぬるの身体を寄せる。
光ったクリトリスがオレの頭をよぎり、黒なまこは遅い動きの唇と舌の感触を残しながら縮んでいく。
いじめられっ子の、自然なテクに堪能、堪能。満足・満足!
性と生を楽しむフィリピーナは、その時を生きることに、価値があることを知っている。そして、それが共通意識であるから、陰惨ないじめは決して起きない。お互いに助け合い励まし合い、思いやりがあるから、いじめかなと思える中にも愛がある。
存在して、生きていることにこそ価値があるということを、貧困な国の民は知っている。
さてと、明日はどんな幸せと快感が待っているかな。生きる価値を求め合いながら、探しに行こう。
(文=ことぶき太郎)