市原隼人が総合格闘技開始で「アノ人」路線をまっしぐら

 主演した『ROOKIES』が大ヒットし、力強くたくましいヤンチャな男性のイメージがすっかり付いた市原隼人(25)。役柄そのままに、本人も男気あふれる性格で、インタビューやブログで熱い発言を繰り返し、ファンを増やしている。最近では出演作品のために「パルクール」という身体トレーニングに取り組んでおり、アクションシーンにも果敢に挑戦しているという。残念ながら諸事情によりその作品の撮影は中断してしまっているようだが、しかし「やる」と決めたらとことんやる男・市原は、空いた時間を利用してさらに肉体を鍛えることにしたそうだ。なんと総合格闘技にチャレンジするというのである。

 友人の俳優・石田卓也(25)に誘われ、ジムに通い始めたことをブログで報告した市原。「身体を動かすとポテンシャルが保たれ充実してる最近です。俺、この場所好きだ」と、早速ハマりそうな予感を漂わせている。

「市原が通っているのは、渋谷にあるマーシャルアーツクラブですね。キックボクシングや寝技のクラスもありますが、世界大会で優勝経験を持つ選手がインストラクターを務めていたりして人気のジムです」(スポーツ紙記者)

 役者ながら格闘技に傾倒するというのは、かつての金子賢(35)を思い起こさせる。金子は俳優として好調な活動をしていた2004年に、突然格闘家に転向。05年大晦日の「PRIDE男祭り」に参加するなど公の試合に3度臨んだが、戦績は0勝3敗で、07年に格闘家生活にピリオドを打って俳優業を再開している。

 そんな金子と市原には、もうひとつ共通点もある。金子は映画『キッズ・リターン』で、市原は『ボックス!』でそれぞれ主役の高校生ボクサーを演じているのだ。デビュー当時は線の細い少年だった市原も、年齢を重ねるごとにガッチリした体躯になり、『ROOKIES』出演時は肩や上腕二頭筋に見事な筋肉がついていたが、『ボックス!』でも美しく割れた腹筋と前にせりだした厚い胸筋を披露していた。このままトレーニングを続けていけば、そのうち金子同様に総合格闘技の世界へ飛び込む可能性も?

「市原クンは金子さんと違って役者の仕事を一生やっていくという信念を持っていますから、さすがに『役者を辞めて格闘家転身』ということはありえません。ただしアマチュアとして試合に参戦するくらいならあるかもしれませんね。やるからには一生懸命、とにかくアツい男なのは間違いないので。『ボックス!』撮影中、試合シーンの撮影で8時間以上殴られ続けて意識がもうろうとしていたのに、トイレで何度も吐きながら撮影を続行したとか……。今年4月にオンエアされた主演時代劇『陽だまりの樹』(NHK・BSプレミアム)の撮影前には、役をつかむためになぜか河原を走り込んでいたら、走り過ぎて足を痛めてしまったというエピソードも。俳優業にアツい思いを持っているぶん、格闘技にはそこまでのめりこまないと思いますが。あ、金子さんはたまに爪にマニキュアを塗ることがあるそうなんですが、市原クンもそうなんですよ。そこは共通点ですね(笑)」(女性誌ライター)

 一時期は大晦日の定番となっていた格闘技イベントも、近年は不祥事の影響もあり停滞している。だが今年は数年ぶりにアントニオ猪木主催の『INOKI BOM-BA-YE』が大晦日開催を予定しており、プロレスや格闘技の興行団体も業界を盛り上げようと必死である。いくら本人が「役者一筋」と言ったところで、市原を「スター選手」にしようと担ぎ上げる団体が出てきても不思議ではないかもしれない。リング上で闘志を燃やす市原隼人の姿を見てみたい気もするが、実現の可能性はいかほどだろうか。

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