右『Grazia 2012年 5月号』講談社
昨年、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)の大ヒットで、一躍“大女優”の座に返り咲いた松嶋菜々子(38)。最終話の平均視聴率は40.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、瞬間最高視聴率も42.8%と、紅白歌合戦も真っ青の数字を叩きだした。脚本や演出、他の役者たちやスタッフの力はもちろんだが、主演女優として久々にお茶の間に姿を見せた松嶋の、美人女優らしからぬ怪演は広く話題を呼んだ。結果的に、今世紀の連続ドラマで視聴率ナンバーワンという記録を打ち立てたのである。松嶋の評価はうなぎのぼりで、潜在視聴率、CMギャラともにトップクラスに跳ね上がった。
一方で、夫の反町隆史(38)の俳優としての評価はあまり芳しくない。1997年の『ビーチボーイズ』と翌年の『GTO』(ともにフジテレビ系)で人気俳優となったものの、以降は定期的にドラマ出演を重ねているが話題作に乏しい。昨年4月クールで主演を務めた同じくフジの『グッドライフ~ありがとう、パパ。さよなら~』は全話視聴率一桁となっていた。
「感動モノでストーリーは悪くなかった。ドラマが全体的に不調で、15%もいけば大ヒットと言われる時代だけに、ヒット作に恵まれないのは反町のせいとも言い切れない。しかし07年春の主演映画『蒼き狼~地果て海尽きるまで~』も大コケしていますし、以来主演映画のオファーはない。さすがに妻である松嶋との格差が開きすぎてしまった。そのせいで不仲説も絶えないのです」(芸能記者)
一部ゴシップ誌では、反町がかつての恋人である女優の稲森いずみ(40)と再び親しくしていると、「不倫」を疑っている。反町と稲森といえば、前出のドラマ『ビーチボーイズ』で共演し、恋愛関係に発展。しかし『GTO』で松嶋と出会った反町が心変わりし、破局に至ったと見られていた。当時は「乗り換え婚」「二股」などと揶揄する声もあったものだ。稲森はその後、要潤や尾上菊之助などと熱愛のウワサがあったものの、現在も独り身。同誌では、松嶋が第二子となる次女を出産した5年前に、反町と稲森が偶然再会し、やけぼっくいに火がついたようだとしているが……。
「もしウワサ通りに、松嶋が稲森から彼を略奪したり二股だったりという事実があるなら、稲森は相当根に持っているはず。だから復讐のつもりで再び……という可能性はゼロとは言えない。しかし、反町は松嶋との間にできた子どもたちを大変かわいがっていて、いかつい外見に似合わず献身的に世話を焼いている。いわゆるイクメンですね。仮に魔が差して浮気に走ったとしても、家庭を捨てるような結末は選ばないでしょう。松嶋もそれを理解しているからこそ、何も言わないのでは」(前同)
現在は円満な家庭を築いているという二人。8月には「フライデー」(講談社)で、琵琶湖湖畔の豪華別荘で織田裕二夫妻を招きバカンスを堪能しているところを撮られており、また現在発売中の同誌でも、二人の子どもたちと一緒に家族四人で夜の散歩をしている風景が激写されている。
「昨年4月には、長女がお受験に合格して有名私立小学校に入学しましたし、『ミタ』の大ヒットもあって家計は安泰と一家で順風満帆です。小学校入学にあわせて以前住んでいた高級住宅街から引っ越し、現在は家賃150万円のメゾネットタイプのマンションに住んでいます。ただ、今年春にペットのドーベルマンが隣人を咬んでしまったという事件はありましたけどね。その事件が原因で不動産仲介業者に反町夫妻が訴えられ、5,000万以上の賠償金を請求されるなど、ちょっとしたトラブルになりました。まあそれ以外は特に今のところ問題がないようですね」(女性週刊誌記者)
反町は来年のNHK大河ドラマ『八重の桜』への出演も決定している。安定した家庭があるからこそ、仕事も頑張れるというもの。今や大女優になってしまった妻以上に役者としての評価を高めるため、ここが踏ん張り時だろう。ただ、なんと『八重の桜』には、稲森も出演が予定されている。同じ業界で働く以上、徹底的に避けるわけにはいかないだろうが、妙な因縁も感じる。二度目の「やけぼっくい」とならなければいいが。