浜崎あゆみに「もはやお荷物」!! 赤字覚悟のビッグ・プロジェクトで迷走か

ayunail0926.jpg※イメージ画像:『AYU HEART NAIL BOOK』講談社

 来年4月8日に歌手デビュー15周年を迎える浜崎あゆみ(33)が、これを記念して11月から5カ月連続で、毎月8日に楽曲をリリースすると発表した。第一弾は書き下ろしの新曲を3曲と、過去に発表した楽曲のリミックスを含め合計12曲収録のミニアルバム。数カ月連続リリースといえば、2005年、同じエイベックス所属の歌姫・倖田來未(29)が12週連続でシングルリリースを行ったことが話題に。また、globeもメガヒットを連発していた1998年に、4週連続リリース。

「AKB48もパチンコとのタイアップで現在12週連続で楽曲リリース中ですね。EXILEも4週連続リリースとか、2カ月連続発売とか、よくやっています。エイベックスはこういうお祭り的なプロジェクトが好きなんですよ。ただ、全盛期のglobeや倖田ならわかりますが、今の浜崎にこれをやらせる、あるいは許可するというのは異例。出せば出すだけ赤字になるんじゃないでしょうか」(音楽業界関係者)

 というのも、「CD不況」が叫ばれる昨今、売れ行きの良いのは嵐や関ジャニ∞といったジャニーズ勢や、「握手券」「写真撮影券」などの特典をつけ爆発的ヒットに結びつけたAKBくらいのもの。それでもMr.ChildrenやEXILE、いきものがかり、安室奈美恵などはアルバムを出せば数10万枚は固い。しかし浜崎は、オリジナルアルバムの売り上げが10作連続で前作割れと下降線をたどっており、3月に発売した最新アルバム『PARTY QUEEN』(avex trax)の累計売上枚数は約15万枚と過去最低。絶頂期には3作続けてダブルミリオンを達成していただけに、凋落ぶりがいっそう目立つ。今夏のベストアルバム『A SUMMER BEST』(同)も、オリコンランキングで初登場1位を逃し、11万枚程度の売り上げにとどまっている。

「それでも地方を中心に根強いファンはいるんです。現在、4月にスタートした全国ツアーの追加公演中ですが、横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナ、大阪城ホールといった一万人規模の会場で何日もやっている。チケットの売り上げが年々悪化しているとか、ツアー開始前に『今年は売れ残っていてヤバイ』などと言われましたが、そこまで不入りではない。だからといって、CDを5カ月連続リリースというのは、少々無茶があります。15周年でメディア露出を増やしたところで急に売れ行きが向上するハズもないし、むしろ最低枚数記録を更新してしまう可能性が高い。それなのに企画にGOが出たのは、やはり15周年のお祝いだから。実際、エイベックスを急成長させたのは彼女の大ブレイクあってこそ。いくら売れなくなったといっても、功労者である“女王あゆ”の記念プロジェクトを無下にはできないでしょう」(前同)

 しかしエイベックスでは同社の基礎であった音楽関連事業の落ち込みが止まらないことから、音楽以外の映像・デジタルコンテンツに軸足を徐々に移していくとの方針転換が進んでいるという。不調の音楽事業部門で、「浜崎あゆみ」というコンテンツは今や「何をやっても売れないお荷物状態」(前同)という厳しい声も社内外で聞こえているそうだ。

 来月2日に34歳の誕生日を迎える浜崎。本人は過酷なライブツアーをこなすため肉体を鍛えており、「まだまだ若い」と自負しているというが、10代からトップアーティストとして走り続けてきただけに、ここ数年は体調を崩すこともしばしば。特に昨年9月に出演予定だった生放送の『ミュージックステーション 25周年スペシャル』(テレビ朝日系)を体調不良でドタキャンしたことは、同番組との間に遺恨を残した。

「半年でいいからライブもレコーディングも作詞作曲も休んで、自らを労わる期間を設ける方がいい、と周囲の人間も心配しているようですよ。私生活でも結婚と離婚を経て、すっかり疲れ果てている」(前同)

 休養を、と言っても、来年こそ「15周年」を記念してより精力的に活動するであろうことは想像に難くない。「応援してくれるファンのために頑張る」と日頃から公言している浜崎だが、歌姫の凋落を見ることは往年のファンにとっても辛い。15年ひた走ってきたからこそ、このあたりで一度立ち止まる勇気を持つことも大切ではないだろうか。
(文=原西寛)

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