【ネットナンパ】血まみれのフライデー

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Illustrate by ながおか

 土日祭日と関係なくエロ記事を書いて糊口を凌いでいる筆者だが、やはり金曜日の夜は心がうきうきしてしまう。いわゆる華の金曜日“ハナキン”ってやつで街が賑やかになるし、休日の前なのでハメを外す女性も増えるからだ。

 バブル華やかなりし頃は“ハナキン”どころじゃなく、“ハナモク”なる言葉も存在していた。金曜日は勢いで乗り切れてしまうから木曜日も夜更かしして遊んでしまおうという風潮すらあったのだ。

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 しかし、最近は“ハナキン”という言葉を聞く機会がほとんどない。若い世代にとってはナニソレ状態で、もはやオヤジ・オバサン世代にしか通じない言葉なのかもしれない。

 
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今から飯田橋集合! 
 
金曜日だというのに、やっと仕事終わりました。
このまま帰宅するのは淋し過ぎるぅ! 
 
というわけで今から飯田橋に来れる人、いませんか?? 
 
エッチの欲求を発散したいから、攻め好きな人がいいな。 
 
あ、彼氏募集とかじゃないんで割り切りでお願いしますね。 
 

書込み日時:9/1* 21:16
受付メール数 :0/無制限 
 
♀ケイ
20代後半
~149cm
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 金曜日の夜のことである。池袋で風俗店の取材を終えて山手線で新宿に向かっていた筆者。車内でいつものように【ワクワクメール】を確認していると、こんな書き込みを発見した。

 飯田橋で募集する女性は非常に稀なので、この書き込みはとても目立っていた。ケイちゃんは写メを公開していなかったが、これも何かの縁と思い早速アタック開始。

 
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こんばんは、ケイさん。
都内でWEBデザイナーをしているショーイチ39歳です。 
 
ちょうど今仕事が終わったところなんです。
飯田橋ならスグに行けるので、良かったらお会いしたいです。 
 
詳しい希望とか条件とか教えてもらえると助かります。 
 
お互いに楽しく気持ち良い時間を過ごしたいですね。
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 メールを送り終えるとほぼ同時に電車が高田馬場駅に到着した。もし飯田橋に向かうのなら、この駅で乗り換えるのが最短だ。瞬時にそう判断した筆者は電車を降り、ホームで返信を待つことにしたのである。

 手持無沙汰のままホームで待つこと数分。ケイちゃんよりメールが届いた。

 
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メールありがとうございます。 
 
飯田橋にはどのくらいで来れますか?
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 なんともそっけない文章である。ちょっとイラっとしてしまったが、大人の対応でメールを返信。

 
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いま高田馬場なんで、10分ほどで到着可能ですよ。
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 筆者からの返信メールも短文だが、この場合はスピードを優先した格好だ。このレスポンスの早さのおかげだろう。そこからサクサク話がまとまり、待ち合わせの約束が成立したのであった。

 JR山手線から地下鉄東西線に乗り換え、約束の時間3分前に飯田橋駅東口に到着。金曜日の夜だけあって駅の周辺に人がたくさんいる。さっそく「着きましたよ」とメールを送信する筆者。すると、スグにケイちゃんより返信が届いた。

 
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私も東口にいますよ。 
 
非通知でもいいので電話してもらえますか? 
 
090********
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 いきなり電話番号を知らせてくるケイちゃん。まぁ、たしかにこのほうが確実に落ちあえそうだ。非通知でもいいと彼女は言うものの、男としてはそんな卑怯な真似(?)はできない。

 番号通知のままケイちゃんに電話した。

 
「もしもし、こんばんはショーイチです」 
 
「あ、どうも」 
 
「いまどこにいるのかな?」 
 
「えっと、ガード下なんですけど」

 
 電話をしながらガード下に目を向ける。すると、駅の改札方向に顔を向けながら電話を耳に当てている女性を発見。

 
「あ、もしかしてグレーのスーツを着てる?」 
 
「は、はい」

 
 スタスタと会話しながら彼女に近づいていく筆者。電話を持ったまま、直接ケイちゃんに語りかけた。

 
「おまたせ。ケイちゃんだよね?」 
 
「はい」 
 
「こんばんは、ショーイチです。こんなんだけど、いいかな?」 
 
「は、ハイ」

 
 こうして無事に合流することができた。ケイちゃんの見た目は、女子アナの内田恭子とPerfumeの“のっち”を足して2で割ったようなファニーフェイス。剥きたてのゆで卵のようにツルンとしたおでこが滅茶苦茶キュートだ。

 小柄なケイちゃんはヒールの靴を履いているにも関わらず身長が150センチほど。小さくて可愛らしいお人形さんみたいなのに、地味なグレーのスーツとは! そのアンバランスさにむくむくと劣情が湧きあがってしまう。

 さっそくいつものようにホテル街へエスコートしようとする筆者。だが、ここにきてハタと気付いた。“あれ? 飯田橋にラブホテルなんてあったっけ?”と。

 そう、考えてみれば飯田橋で待ち合わせすることが初めてだったのだ。電車で移動中にアポ取りしてそのまま待ち合わせしたので、グーグルマップで下調べするヒマもなかった。

 ここで格好つけても意味が無い。正直にケイちゃんに伝えることにした。

 
「じつは俺、この付近で全然遊んだことないんだ。ホ、ホテルとかこの辺にあるのかな?」 
 
「あ、そうなんですか。大丈夫ですよ、歩いて3分くらいのところにあるの知ってますから」

 
 というワケで、ケイちゃんに先導してもらう形でホテルへと向かうことになった。

 大通りから外れて細い道を進むケイちゃん。半歩遅れる形で彼女についていく筆者は、横目で彼女のお尻の形を凝視していた。ピチっとしたズボンを履いていたので、お尻の形が非常によくわかる。もっと近付いて見れば、下着のラインまでわかってしまいそうだ。 
 
 
プリ、ぷるン。 
 
 
 程良い肉づきと弾力感あふれるそのお尻にウットリしながら歩を進めていると、ホテルに到着した。派手な看板も出ていないし、ネオンがギラギラしているわけでもない。そうと知らなければ見つけることはかなり困難だっただろう。

 こんなラブホテルを知っているとは、ケイちゃんはかなり遊び慣れているのだろう。きっとこのラブホテルもよく使っているハズだ。「よくこのホテル使ってるの?」と聞きたくなったがグっと我慢。同衾する前に地雷を踏んでしまっては元も子もない。

 部屋に入り、ケイちゃんに一言断ってから一服する筆者。「私も吸っていいですか?」と前置きしてから煙草を取り出すケイちゃん。その煙草の銘柄はセブンスターだった。

 
「ずいぶん渋いの吸ってるね?」 
 
「え? 変ですか?」 
 
「いや変じゃないけど、ほら女の子ってメンソールとかが多いでしょ」 
 
「メンソールとかってあんなの子供のお菓子みたいじゃないですか」 
 
「う、うん。そうだね」

 
 ちなみに筆者の煙草はマイルドセブンだ。メンソールじゃなくてホっとした。

 
「それに軽いタバコって味がほとんどしないじゃないですか」 
 
「そ、そうだよね」

 
 なかなかサッパリした性格のようだ。このままもっとお喋りしても良かったのだが、筆者の愚息はホテルに来る道中からすでにギンギンだ。

 
「じゃ、そろそろシャワー浴びようか? 先に入ってきて」

 
 そう言ってケイちゃんを促す。浴室のドアの前でスーツを脱ぎ始めるケイちゃん。それを横目でジっと視姦する筆者。 
 
 
ウホっ。尻だけじゃなくオッパイも美味しそう! 
 
 
 ケイちゃんが浴室に入ると同時に、全裸になる筆者。彼女がシャワーを終わえると同時に入れ替わってシャワーを浴びて少しでも早くベッドインするための行動だ。

 ただし、このまま全裸で待っていては単なる変態だ。バスタオルを腰に巻き、今か今かとケイちゃんを待つことにした。

 数分経過。

 まだケイちゃんが出てくる気配はない。きっと筆者のために綺麗綺麗しているのであろう。焦ってはいけない。

 5分経過。

 あれ? やけに長いなぁ。まさかシャンプーでもしているんじゃないだろうな。

 そろそろ10分になりそうな所でやっとケイちゃんが出てきた。彼女は浴室から出るや、

「ごめんなさい。急に生理が来ちゃった」と申し訳なさそうに告げてきた。

 残念ではあるが、筆者にしてみれば誤差みたいなものだ。「うん。俺そういうの気にしないから大丈夫だよ。ベッドで待っててね」と返して浴室に入る。

 シャワーを終え、いざベッドイン。ケイちゃんが身体に巻いていたタオルをソっとはぎ取りながらプレイスタート。キスをしながら推定Dカップのおっぱいをワシ掴みにする。ビクン、ビクンと身体を反応させるケイちゃん。感度はなかなか良好のようだ。調子にのって乳首を強めに摘まむと、「そ、それ気持ちいいです」と正直にゲロってくる。

 ウッチーと“のっち”似のOLにこんな言葉を囁かれ、筆者の脳内で何かが弾けた。 
 
 
うぉー、コイツ可愛いなぁ。もっともっと攻めてやる!!
 
 
 攻めて、責めて、また攻めて。怒涛の攻め達磨と化すトコショー。お次は秘密の花園を攻める番だ。だが、あいにくとケイちゃんは生理が始まったばかり。それでも、秘密の花園を素通りするワケにはいかない。

「クリちゃんだけ舐めさせてね」と一言断り、柔らかい陰部の中で唯一固くなっている突起部分に口づけをした。上下の唇でクリちゃんをついばみ、時折舌先でチロチロと刺激する。

 まだ出血はさほどではないようで、見た目には生理が来ているとは思えない。だが、クンクンと鼻を効かすと確かに湿った鉄のような匂いがする。いくら攻め達磨と化していても、生理中の膣に指や舌を挿入するワケにはいかない。筆者的にはブラッディーなヴァギナにベーゼするのもやぶさかではないが、ほとんどの女性はそんな行為を嫌がるからである。

「じゃ、そろそろ入れるね」、そう伝えていったん身体を離す。ベッド脇のサイドテーブルに用意していたゴムを取りだす筆者。 
 
 
装着!
 
 
 宇宙刑事ギャバンの蒸着を気取り、心の中でかけ声をあげながらコンマ数秒でゴムを装備する。 
 
 
ヌゥヌプニュプ。 
 
 
 正常位で挿入開始。入れた途端にフェラチオしてもらっていないことに気づく筆者。相手が可愛い娘の場合、早漏発射を恐れてついついフェラチオをおねだりするのを忘れてしまう筆者であった。

 スローなピストン運動で様子を伺う。すると、ケイちゃんは筆者の耳元に口を当て、「焦らさないで、もっと動いて」と囁いてきた。

 そう言われたらもうヤるっきゃナイト。機関車デゴイチの主連棒のようにリズミカルかつスピーディーなピストンを開始した。

 筆者にしがみつきながら、アンアンと鳴きまくるケイちゃん。あぁ、オラ幸せずらぁ。

 高速ピストンを開始して30秒後、突然クライマックスがやってきた。今にもザーメンが発射されそうだ。だが、いくらなんでも早すぎる。ここで発射してしまったらどんな言い訳をしても格好がつきそうにない。 
 
 
スポン! 
 
 
 慌てて肉棒を引き抜く筆者。「どうしたの?」、不思議そうな表情で問うてくるケイちゃん。 
 
 
「あ、体位を変えようと思ってね。次はバックでしようか」 
 
「あ、はい」 
 
「じゃあ四つん這いになって」
 
 
 
 身体を起こし言われるがままに四つん這いになり、筆者にお尻を向けるケイちゃん。フとシーツに目を向けると大量の血液が大きな染みを作っていた。

 殺人現場さながらの血痕に一瞬ドン引きする筆者。愚息が怖気づく前に慌ててケイちゃんの尻を抱えて挿入した。若干小さくなりかけていた愚息はすぐさまフル勃起。 
 
 
汽車汽車シュポシュポシュポシュポシュポッポ! 
 
 
 リズミカルに腰を振っていると、太ももの辺りに違和感を覚えた。何事かと目をやると、ケイちゃんのヴァギナから血があふれてきており、筆者の内またを赤く染めていたのである。

 筆者は自分の血を見るのが何より嫌いである。わずか数滴の出血でもゾっとしてしまうのだ。だが、他人の血を見るのは大好きなのである。スプラッター映画を見ながらナポリタンを食すのも平気の平左衛門。

 むせかえるような血の匂いに包まれながら益々ピストンの速度を上げる。 
 
 
「そこ、そこ、そこがイイ!」 
 
 
 顔を見られないで済むからだろうか。ケイちゃんはバックの体勢になってからというもの絶叫しっぱなしだ。血まみれの臀部を揉みしだきながらクライマックスへと登りつめる。 
 
 
 
ふぅ。 
 
 
 
 ケイちゃんの昇天と時をほぼ同じくして無事に発射。なんだか久しぶりに女をイかせたような気がする。

 事が終わり、正気に戻ったケイちゃんはベッドの惨状に初めて気がついた様子。「ごめんね、たくさん血で汚れちゃったでしょ?」と筆者を気遣ってくれる。

 
「うん、全然平気だよ。ケイちゃんのほうこそ大丈夫? とりあえずシャワー浴びてきたら」 
 
「はい、そうさせてもらいますね」

 
 こうして順番にシャワーを浴び、帰り仕度を始める二人。

 
「ね、ケイちゃん。よかったらまたタイミングのあう時に遊ぼうよ」 
 
「あ、はい。いいですよ」 
 
「良かったぁ」 
 
「でも、私こういう遊びするのは月に1、2度って決めてるんです」 
 
「そ、そうなんだぁ」 
 
「だから、また会えるのは早くて来月くらいなんですけどそれでもいいですか?」 
 
「もちろんだよ。また遊びたくなったらワクワクメールに書き込む前に俺に直接メールくれるかな?」 
 
「はぁい。そうさせてもらいますね」

 
 ホテルを出て、飯田橋駅で再会を約束しながらサヨウナラ。JRの改札で彼女を見送った後、地下鉄に乗り込む筆者。金曜日の深夜だけあって、いつもより混んでいる車内。酒席帰りのサラリーマンが多いのであろう、アルコールの匂いが鼻につく。でも、ひょっとすると筆者は血の匂いを周囲に巻き散らかしていたかもしれない。そんなブラッディーフライデーであった。

(文=所沢ショーイチ)

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