※イメージ画像 photo by kathleen_kuzma from flickr 生理中のセックスについて、肯定派と否定派それぞれの言い分は既にご紹介させていただいている（※）。今回は生理中ではなく、その前後のセックスについて考えてみよう。
※（https://www.menscyzo.com/2011/09/post_2959.html ）
一般的には、「生理前の女性は性欲が高まっている」と言われている。生理前は、セロトニンという理性を司るホルモンが減少するため、性欲がアップするという仕組みだ。余談だが、理性のブレーキがきかなくなって、食欲旺盛になる女性も多い。生理前に甘い食べ物が欲しくなり、結果ウエイトが増えてしまうのもそのせいということになる。
また、本来女性の性欲は、生殖本能によって排卵日期間に高まっていたが、現代は望まぬ妊娠によるリスクが高い時代なので、妊娠の確率が低いと言われている生理直前の期間に性欲が高まるようにズレたという説もある。
ほか、科学的根拠に関係なく、「生理が始まると1週間近くセックス出来なくなるから、今のうちにやりだめしておこう」という女性も。
実際に、「生理前に性欲が高まる」という女性の意見を募ったところ、「彼氏に対して、普段は自分から（セックスを）求めないのに、セックス前は自分から誘ってしまう」「普段のオナニーはせいぜい1日1回ペースだが、生理直前は何度も行なってしまう」という声が集まった。
ということは、女性を誘うタイミングは生理直前がベストかと思いきや、「生理前はむしろ性欲が減退する」という女性も少なくない。理由は、なんと「便秘」とのこと。生理前の女性の身体は、水分を溜め込もうとするため、便の水分が少なくなってしまい、便秘になりやすいと言われている。「アナルセックスをするわけでもなし、性欲とは関係ないだろう！」とツッコミたいところだが、「便秘によるポッコリお腹を見られたくない」のだそう。なんともいじらしい乙女心である。生理前の女性に対しては、「電気は真っ暗にするからキミのポッコリお腹には気付かないぜ」「俺は後背位しかしないから、ポッコリお腹が視界に入ることはないぜ」などアピールすべきなのだろうか？ その点に関しては、「仮にポッコリお腹を気にしないと言われても、下腹部に（便が）溜まっているうえに、さらにプラスαでペニスまで取り込む気分にはなれない」と言う女性もいた。腸と膣は場所が近いので、やむを得ない主張である。
ほか、「性欲よりも睡眠欲のほうが勝ってしまう」という、のび太のような女性も存在する。生理前に分泌される黄体ホルモンは、妊娠中にも多く分泌されるのだが、出産に備えて身体を安静にさせるように眠気を誘う作用もあると言われている。その睡眠欲によって、セックスどころではなくなるようだ。さすがにこればっかりは、「勝手に触ってテキトーに挿れるから、キミは寝てていいよ」というわけにはいかないだろう。
また、「生理前のイライラで、彼氏に八つ当たりしてケンカしたくないので、あえて会わないようにしている」という女性も。確かに、生理前に感情的になったり攻撃的になったり、はたまた無気力になったりという女性特有の症状はよく耳にする。その解消に絶大な影響力を示すのがピルである。といっても、「ピルを飲めばイライラもおさまるし、生ハメ中出しもできるぜ！」とは言い出しにくい。
上記のような、生理前の性欲を否定する女性たちは、「そのぶん生理後は性欲が増す」と口を揃える。「便秘が解消され、体重も1～2キロ減っているので、スッキリしたカラダを見せたくなる」「生理期間にたっぷり睡眠をとったので、生理後は夜通しセックスでもOK」「生理直前は、急に（生理が）始まったら男性に申し訳ないという懸念があったが、生理後は何の心配もなく誘いを受けられる」と、実にポジティブ。では、女性を誘うタイミングは生理直後がベストなのだろうか？ だが、よくよく考えたら、女性に対してド直球で生理周期を訊ねるわけにもいかないし、予測も不可能である。
いや、別の視点で考えよう。誘いを断られた場合、「もしかしたら生理前だったのかも」という解釈が成り立つ。生理が終わるであろう1週間後を目途にサイド誘えば、快く股を開いてくれるかもしれない。よって、1度断られたくらいで引き下がらず、2回目までは望みを捨てずにリベンジしたいものである。
（文＝菊池 美佳子）
